確かな演技力で引っ張りだこの女優・清原果耶(20)。気象予報士を目指すヒロインを好演したNHK朝ドラ『おかえりモネ』(2021年)での爽やかな演技が記憶に新しいが、現在は民放初主演となるドラマ『ファイトソング』(TBS系)の現場で「座長」として奮闘している。
清原が演じるのは児童養護施設で育ち、空手の日本代表を目指していたスポ根ヒロインの木皿花枝。その花枝を巡って一発屋ミュージシャン・芦田(間宮祥太朗)、花枝と同じ施設で育った幼馴染・夏川(菊池風磨)が恋の火花を散らすというラブコメ作品だ。
清原は12歳だった2014年に芸能事務所「アミューズ」主催のコンテストで3万2214人の中からグランプリを受賞しデビュー。モデル業をこなしながら、NHK朝ドラ『あさが来た』(2015年)で女優に挑戦すると演技力が評価され一気にブレイクした。そして『おかえりモネ』で主演の座を掴み、お茶の間に広く知られるようになったことで「トップ女優」の地位に昇り詰めた。
朝ドラ終了後、初の主演作となった『ファイトソング』ではメインキャストで最年少ながら、現場で座長としての振る舞いを見せているという。ドラマスタッフのひとりがこう話す。
「2月16日にスタッフ全員に、赤坂の有名洋食店の1個3280円もする『ビフテキ丼』の差し入れをしてくれたんです。70個近くあったので単純計算で約23万円です。バレンタインデーの意味もあったのかもしれませんが、座長として現場を盛り立てる気持ちが伝わってきてスタッフは大喜びでした。1月に20歳になったばかりとは思えませんよ。
彼女はサッパリした性格で、共演者やスタッフに積極的に話しかけています。驚かされるのが、集中力とプロ意識の高さですね。セリフが完璧に入っているので、現場に台本を持ってこないんですよ」
朝ドラウォッチャーの田幸和歌子氏が語る。
「朝ドラ『なつぞら』で、撮影中に20歳になったばかりの広瀬すずさんはスタッフがお花見に行くと聞いてシャンパンをプレゼントしたそうです。『ひよっこ』の有村架純さんは手作りのポテトサラダを差し入れたというエピソードが知られています。昔は朝ドラといえば若手女優の“登竜門“という感じでしたが、最近はキャリアのある方が選ばれるようになった。清原さんもそうした流れの1人ですから、朝ドラの現場を経験した座長としての責任感も強まったのではないでしょうか」
今後も芸能界で息長くファイトしてほしい。