ダンスボーカルユニット「EE JUMP」の元メンバーである後藤祐樹(35)が、芸能事務所「エクセリング」に所属し、芸能活動を再開した。後藤といえば、2002年にキャバクラでの未成年飲酒が報じられて芸能界を引退。2007年には、都内の工事現場から大量の金属ケーブルを盗んだ窃盗の疑いなどで逮捕されて懲役5年6カ月の実刑判決を受けた。
芸能界でも札付きのワル、というイメージが強い後藤。彼は今後、非行少年に向けた講演活動なども行っていきたいという。自身の消えない過去に対して、今後どう向き合っていくつもりなのか──。妻の千鶴さんとともに、夫婦そろってのインタビューに応じた。【前後編の前編】
芸能活動を続けていたら、どうなっていたのか
──昨年6月に開設した公式You Tubeチャンネル「おっととっとちゃんねる。」は、約10万人の登録者数を抱えています。一般人という立場でありながらYouTubeやSNSで人気を集めてきましたが、正式に芸能界復帰を决めた理由とは?
祐樹:あのような形で芸能界を引退してしまい、ずっと悔いが残っていました。「自分の手で未来を壊してしまったけれど、あのまま芸能活動を続けていたら、どうなっていたんだろう?」と心に引っかかっていたんです。あとはここ数年、少年非行防止や動物保護に関する活動などにも携わる中で、まず自分自身の認知度が高くないと、いくら発信しても伝わらないと感じました。
──芸能界復帰にあたって、妻・千鶴さんとも話し合いましたか?
祐樹:僕たち夫婦は、妻の父親が経営する空調設備会社で働いています。なので、「今まで週6出勤だったのを少し減らせないか」といったことを妻とまず話し合いました。
──となると、復帰に対する義父の反応も気になるところですが……。
祐樹:昔気質な人ですし、すんなりOKしてもらえないんじゃないかと不安でしたが、すぐにOKしてくれました。ただ、この件について義理のお父さんとまだ腹を割って話せていないんですよね……。(妻に)どんな感じだった?
千鶴:「誰しもできる仕事じゃないから頑張ってほしい」って言っていたよ。「チャンスがあるなら掴んだほうがいい」って。
──温かいご家庭ですね。千鶴さん自身は、夫の復帰をどのように受け止めましたか?
千鶴:SNSの更新などを頑張っているのを間近で見ていたので、素直にうれしかったです。事務所から復帰のお話しをいただいたときは、これまでの頑張りが実ったように感じました。