今年デビュー40周年を迎えた小泉今日子(56才)が、久しぶりに大規模な形での歌手活動を再開し、話題を呼んでいる。
まずは、昨年12月にライブDVD『唄うコイズミさん』を発売。昨年と一昨年のコロナ禍で行った配信ライブを円盤化した。続いて、2月4日からは、公式YouTubeチャンネル「小泉今日子」を開設。過去のミュージック・ビデオを次々と公開。さらに、2月18日からは、31年ぶりの全国ホールツアーをスタートした。
ある芸能関係者は「記念イヤーとはいえ、ここまでキョンキョンが歌手活動に本腰を入れるのは、本当に久しぶり。コンサートは大盛況で、パンフレットの中身も濃いと評判です」と話す。
そのパンフレットのインタビュー欄では、1980年代のアイドル全盛期ならではの、過激な事件の詳細も明かされているという。小泉がデビュー1年目に出場した、文化放送主催の歌謡新人賞レース『新宿音楽祭』の日本武道館のステージで、観客から生卵をぶつけられた、通称『生卵投げつけられ事件』についてである。
あるワイドショーのベテランデスクは「当時の小泉さんは『花の82年組』と呼ばれた新人アイドルの1人。その年は各音楽賞を総なめしたシブがき隊を筆頭に、小泉さん、中森明菜さん、早見優さん、松本伊代さん、石川秀美さん、堀ちえみさん、三田寛子さんと大豊作の年でした」と話す。
そんな出演者が勢ぞろいしたフィナーレで、出演者が横一列に並んだときに、事件は起きた。
当時を知るある芸能事務所関係者は「客席から生卵が飛んできて、小泉さんの頭に当たったのです。我々業界人は、中森明菜ファンとキョンキョンファンの確執が原因だと思っていました。そこで、シブがき隊とともに金賞を取った小泉さんに、明菜さんのファンが嫉妬して嫌がらせをしたんだという声まで飛び交った」と振り返る。
しかし、割れた卵で顔や衣装がグチャグチャになった小泉の元に、誰よりも早く駆け寄り、手を引いて舞台袖に連れて行ったのが、その明菜だった。以来、2人の仲は深まり、お互いのことを最も信頼する間柄になっていったという。