ホームセンター市場でトップを走る『カインズ』。そのルーツは、「1958年に群馬で設立した『いせや』が始まり。1989年にホームセンター部門として独立したのが『カインズ』なんです」と、カインズ・広報部の宮田健義さん。ちなみに作業服部門として独立したのが『ワークマン』だ。
今や売り上げの4割を占めるオリジナル商品が大ヒットした理由は、「2007年からSPA(製造小売り)と呼ばれるビジネスモデルに舵を切ったこと。企画からデザイン、製造、小売り、物流まで一貫して行うことで高いコストパフォーマンスを実現できました」(宮田さん)。
面倒な家事の負担を減らすというコンセプトの『楽カジ』シリーズをはじめ、「シンプルでインテリアにも馴染む」「ありそうでなかった便利な商品が多い」と支持され、売り上げ100万個を超えるヒット商品も続々。
「商品開発には、お客様に近い売り場の従業員が参加することもあり、生活の中のリアルな声を形にしています。2018年からは、“IT小売企業宣言”を掲げ、アプリも開発。広い売り場で商品を探すのにも役立ちます」(宮田さん)
そんなカインズで100万個突破アイテムを3つ紹介しよう。
【1】まな板を衛生的に使える『まな板シート』
まな板にのせて使うシート。好きな幅にカットしやすい設計で、肉や魚などを切る際、使い捨てできて衛生的。キャンプなどのアウトドアでまな板代わりに使う人も。3m498円。
「まな板を洗う手間が激減!撮影中にねぎなど、食材をちょっと刻むときに便利。揚げ物を切ってザッとそのまま皿に盛り付けたり、野菜をカットしてボウルに入れたりするのもラク」(野菜ソムリエ・料理家 神野佳奈子さん)
【2】サッと掃けてスッキリおしゃれ「立つシリーズ」
写真は業界初の自立型ほうき。穂先を収納できるので、穂の劣化が少なく、置き場所にも困らない。同シリーズはちりとりやフローリングワイパーも人気。1280円。
「コンパクト&シンプルなデザインで、玄関に出しっ放しにしておけるのがいい。使いたいときにサッと掃ける手軽さが◎」(編集部S)
【3】スキッと収納できて快適!『Skitto』
7cmを基準に設計され、違うサイズを組み合わせてもピタッと気持ちよく収納できる。シンプルなデザインで見た目もスッキリ。整理収納小物ケース Skitto L 598円。M 498円。(※Skittoはカインズの商標登録です)
取材・文/岸綾香
※女性セブン2022年3月10日号