国内
2022.03.05 11:00
週刊ポスト
日本政府が10年ぶりに実施「尖閣諸島の海洋調査」が持つ大きな意義
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沖縄県石垣市の海洋調査船から尖閣諸島・魚釣島を望む。追尾してきた中国海警局の公船(写真中央)を海自の巡視船(写真右、左)が「ハの字」に挟むようにしてブロックした
1月31日午前7時過ぎ、魚釣島付近。極秘に進められた海洋調査計画が始まる。春節の期間とも重なり、追尾してきた中国船は2隻のみ。海保が退去要求を繰り返した結果、午前10時15分、中国船は領海外側の接続水域に出た
海上視察を実現させた中山義隆・石垣市長。「自分の目で見て、改めて雄大で美しい島だと思う。行政標柱の設置を実現するため、政府に上陸許可を求めていきたい」と感慨深そうに語った
石垣市が尖閣諸島への設置を目指している行政標柱。一昨年10月、尖閣諸島の住所は「石垣市登野城(とのしろ)」から「石垣市登野城尖閣」に変更されており、設置は石垣市の悲願でもある
石垣港を出発後から後方を追尾し調査船をガードする海保の巡視船。尖閣諸島周辺には中国船が頻繁に出没するが、領海侵犯を実力で阻止している海上保安庁の働きはあまり知られていない
中山市長と調査の打ち合わせをする山田吉彦・東海大学海洋学部教授。綿密な計画で政府の承認を取り付け、今回の海洋調査を成功に導いた