昨今活躍する若手女優には“子役”出身者が多いという。コラムニストで構成作家の山田美保子さんが、子役出身の女優について分析する。
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菅田将暉サン(29才)主演『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)で、「風呂光さん」を好演。池松壮亮サン(31才)と共演する主演映画『ちょっと思い出しただけ』も大きな話題だし、「マクドナルド」「メルカリ」「サントリー」「スタジオマリオ」などなどCM界でも引っ張りだこの大ブレーク女優といえば伊藤沙莉サン(27才)です。
2月19日には、兄で『M-1グランプリ2021』(テレビ朝日系)で準優勝した「オズワルド」の伊藤俊介サン(32才)と『まつもtoなかい~マッチングな夜~』(フジテレビ系)にスタジオで面と向かって初共演したことが話題になりましたよね。
なんと、俊介サンの妹で沙莉サンの姉である史織さんもサプライズで出演。さらにフロアには、お母さま、伯母さま、史織さんのご主人が勢揃いし、秘話が次々と明かされました。
参観日に俊介サンが「来てくれてました」と沙莉サンが言えば、兄が4万円、妹が22万円の家賃を払って2人暮らししていた時代、遊びに来た松岡茉優サン(27才)や広瀬アリスさん(27才)に「ため口でしゃべってた」と俊介サン。伊藤沙莉サンの好感度がさらにアップするひとときとなりました。
もちろん子役時代に出演していた『女王の教室』(2005年・日本テレビ系)の写真も紹介され、私はまた主演の天海祐希サン(54才)がスタジオの前室で「沙莉」と呼び止め、伝えた珠玉の言葉を思い出していました。
「カメラが自分に向いていないときでも、注目されるようなシーンじゃなくても、必ずあなたは気を抜かずにお芝居をしている。(中略)そうやって、あなたがいまのままでいてくれれば、誰かが見つけてくれるし、誰かが認めてくれるから、ずっとそのまま変わらないでいてね」です。
同ドラマで当時注目を集めていた子役は志田未来サン(28才)や福田麻由子サン(27才)。伊藤サンは存在感を示したものの、多くの視聴者に名前と顔を覚えられるまでには至りませんでした。
でもここ数年、業界でいわれるのは「子役出身の女優は、みんな演技がしっかりしているし、作品への取り組みかたが違う」という高評価で、その代表的存在が伊藤沙莉サン。
そういえば“伊藤家”に遊びに来た松岡茉優サンも子役出身。すでに主演女優として大活躍しているだけでなく、お笑いが大好きで『ENGEIグランドスラム』(フジテレビ系)のMCを喜んで引き受けることでも「気取りがない」と評判です。実は先に芸能界入りしていたのは妹さん。