ベテランからエース候補までアナウンサーの退社が続くフジテレビが、ついに動きだした。フジ関係者が言う。
「“スポーツの顔”として活躍する宮司愛海アナ(30)を、昼の報道番組『FNN Live News days』に4月から起用することが決定しました。この枠は島田彩夏アナや立本信吾アナといった中堅アナがニュースを読む25分の、言い方は悪いが地味な番組。そこに人気の宮司アナをもってくるという配置に、局内ではいよいよ宮司アナを“フジの顔”に押し上げるために本腰を入れたと受け止められています」
宮司アナは、2018年からスポーツニュース番組『S-PARK』でメーンキャスターを務め、東京五輪に続いて北京冬季五輪でもメーンキャスターとして活躍した。
昨年10月には、1年延期となった東京五輪を目前に母を亡くしたことを明かし、「FNNプライムオンライン」に母のがん闘病と看取りについて寄稿した記事には大きな反響があった。
「写真集を発売するなどビジュアル面でも人気が高い宮司アナですが、安定したアナウンス力と生真面目さで着実に仕事を増やしてきたため、今時の女子アナにしては珍しく誰からも嫌われない能力があります。愛社精神が強くフリー志向がないので、“エース不在”が続くフジの最後の望みだと言われています」(フジ関係者)
局をあげて宮司アナに報道番組の経験を積ませて報道エースとして育てる先には、かつての絶対的エースとの新旧交代もあり得るという。
「カトパンこと加藤綾子がメーンキャスターを務める夕方のニュース・情報番組『Live News イット!』は決して評判は悪くはないが、ギャラも含めいつまでもフリーアナ頼みでいいのかとの声もあり、ゆくゆくはキャスター交代の可能性も見据えられています」(同前)
フジテレビは「番組制作の詳細についてはお答えしておりません」(広報推進部)という。宮司アナが夕方にスパークするか。
※週刊ポスト2022年3月18・25日号