ダウンタウン・松本人志のモノマネ芸人・JP(38)がブレイクしたきっかけはSNSだった。新型コロナの濃厚接触者となり、『ワイドナショー』欠席を発表した松本が自身のTwitterで冗談めかしながらピンチヒッターとしてJPを指名。これに「JP動けます!」とリアクションすると、なんとそのまま代役として出演することが決定したのである。出演後、JPのTwitterフォロワー数は約8倍の3.2万人に急増(3月3日現在)。YouTubeの登録者数も約10倍の1万人を突破した(同)。一夜にして時の人となったJPは反響をどう受け止めたのか。率直な思いや今後の展望を訊いた。【前後編の前編。後編を読む】
SNS時代ならではの現象
──表向きはTwitterがきっかけで『ワイドナショー』の代役出演が決まったように見えますが、実際のところはどんなやりとりがあったのでしょうか?
JP:これが本当にTwitterのやり取りで決まったんです。ヤラセも台本も一切なし。松本さんのツイートに僕が反応したことがきっかけになって正式なオファーをいただきました。今の時代ならではだなと。もしもSNSがない時代だったらこんなことは起こり得ないですからね。
──松本さんのツイートに反応した時は「出演することになるかも」と予想されていましたか?
JP:全くしていませんでした。僕にとっては松本さんがTwitterで名前を出してくださっただけで十分。だから返事をしてそれで終わりだと思っていたんです。そしたら本当にオファーが来た。だから久しぶりに腹にサラシを巻いて(笑)、背水の陣で挑みましたね。
──出演後、JPさんのTwitterのフォロワー数は激増しました。反響についてどのように感じましたか。
JP:こんなに大勢の方が見てくださっているんだと嬉しく思いました。やっぱりSNSの影響力は大きくて、なにかバズるきっかけがあると一瞬で世界が変わってしまう。そういうネット社会ならではの時代を生きているなと実感しました。
──特に印象に残っているファンのコメントはありますか?
JP:『ワイドナショー』代役とは別件なんですけど、僕がブラックマヨネーズの吉田(敬)さんのモノマネをした動画をSNSで勝手に拡散している人がいて。応援してくれているんだなと思っていたら、動画を見たブラマヨの小杉(竜一)さんがTwitterでコメントしてくださったんですね。まさかの展開だったので、それは印象に残っています。それもやっぱりSNSの時代ならではだなと。