芸能

フジテレビ『バイキング』終了の「もう1つの理由」と新番組に課せられた使命

坂上忍の「動物保護活動に注力したい」という申し出もあったというが…(時事通信フォト)

坂上忍の「動物保護活動に注力したい」という申し出もあったというが…(時事通信フォト)

 フジテレビの情報番組『バイキング』が4月1日限りで8年間の歴史に幕を閉じる。2014年に始まった当初は曜日によってMCが異なっていたが、翌年からは坂上忍が月曜から金曜までの全てを担当するようになり、2020年秋からは約3時間の放送となって番組名も『バイキングMORE』に変わり、フジテレビのお昼を支えてきた。

 番組終了の理由として、坂上から「ライフワークである動物保護活動に注力したい」という申し出があったと報じられている。テレビ局関係者は「もう1つ理由があった」と説明する。

「『バイキング』は政治や社会の時事ネタを多く扱い、MCの坂上忍さんの本音で注目を集め、一時は同時間帯で世帯視聴率1位になっていました。ただ、一昨年春から本格的に個人視聴率が導入され、その秋からフジテレビは13歳から49歳の男女を『キー特性』と位置付けて、その層の数字を重視するようになりました。いわゆる“コア視聴率”です。『バイキング』は世代別で見ると、若者には強くない。つまり、フジテレビの目指す方向性と合致しなくなった。これも番組終了の大きな要因の1つです」(以下同)

 同時間帯のTBS『ひるおび!』、テレビ朝日『大下容子ワイド!スクランブル』も若者には人気がなく、50歳以上の視聴者が中心だ。

「その2番組と比べれば、『バイキング』はF1(女性20歳~34歳)やF2(女性35歳~49歳)の視聴率を取ってはいましたが、日本テレビの『ヒルナンデス』には敵わなかった。昼の時間帯で、フジの取りたい“コア視聴率”では日テレが圧倒的に強い。フジの新番組はその本丸を落としにいく番組内容にすると思います」

山崎夕貴アナ起用の狙い

同世代女性からの人気も高い山崎夕貴アナ(写真/ロケットパンチ)

同世代女性からの人気も高い山崎夕貴アナ(写真/ロケットパンチ)

『バイキングMORE』に代わって4月から始まる新番組『ポップUP!』では佐野瑞樹アナ、山崎夕貴アナの2人が進行MCを務める。

「34歳の山崎アナは同世代の女性に人気がある。局はそこに目を付けたのでしょう。今まで『めざましテレビ』『ノンストップ!』と午前中の帯番組を担当してきた実績もあり、視聴者に馴染みもある。また、曜日パーソナリティとして小泉孝太郎(月曜)、三浦翔平(火曜)を置いているのも女性のコア層狙いでしょうね。女性のレギュラー陣も佐藤仁美、アンミカ、小倉優子、高岡早紀などF1、F2の興味を惹きそうなメンバーを揃えています」

関連キーワード

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン