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名人戦に挑む斎藤慎太郎八段 将棋の楽しさは「無言のコミュニケーション」

斉藤

詰将棋好きな”西のイケメン王子”、斎藤慎太郎八段

 藤井聡太竜王(19才)の大活躍で将棋ブームの真っ只中だが、彼よりもいち早く「名人」への挑戦権を得たのが斎藤慎太郎八段(28才)。4月に開幕する名人戦七番勝負で渡辺明名人(37才)に挑む。斎藤八段に話を聞いた。

「将棋との出会いは小学校に上がる少し前。当時通っていた学習塾の『公文』に置いてあった将棋の入門書を手に取ったのがきっかけです。将棋のルールは全く知らなかったのですが、トランプやカードゲームが好きだったので、同じようなものかと思って惹かれました。両親も“興味があるならやってみたら”という感じで、小学1年生から本格的に将棋教室に通い始めました。

 その後、高校3年生でプロになることができました。学生の頃は早くプロにならなければという焦りもありましたが、焦ると成績も落ちてしまう。そういうときに、師匠の存在は大きかったです。プロ棋士になるためには師匠に弟子入りしなければならないのですが、実際にプロへの道を通ってきたかたの言葉にはやはり含蓄がありますから。

 私は、様々な世代のかたと交流できるのが将棋の魅力だと思っています。たとえばスポーツの世界だと、プロ選手は10代から20代がメインですよね。でも将棋は60代、70代の現役棋士もいる。私も20才前後くらいで加藤一二三先生と対局をしたことがあります。対局中に会話をすることはないのですが、棋譜を通じて相手の性格や考え方は伝わってくる。その無言のコミュニケーションが楽しいんです」

Q.休日の過ごし方は?
「料理が好きで、最近はトマト料理をいろいろ作っています。料理の、何を作るか決めてから材料を集め、それに合う調味料を揃え……と頭の中で組み立てていくところが、将棋に似てるなと思うんです」

【プロフィール】
斎藤慎太郎(さいとう・しんたろう)/棋士番号286。1993年4月21日生まれ、奈良県出身。2004年9月に奨励会に入会し、2012年4月にプロ四段となる。先日行われた名人戦・A級順位戦で開幕8連勝し名人挑戦権を獲得した。

撮影/恵原祐二

※女性セブン2022年3月24日号

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