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藤井聡太五冠の“勝負めし”「意外と多いチェーン店」「報じる記者の苦労」

藤井聡太五冠の“勝負めし”も大きな関心事に(時事通信フォト)

藤井聡太五冠の“勝負めし”も大きな関心事に(時事通信フォト)

 藤井聡太五冠(19才)の快進撃で将棋ブームが到来。従来は「将棋ファン≒将棋を指すのが好きな人」だったが、将棋を指せなくてもプロの対局を楽しむ“観る将”が登場したり、タイトル戦で棋士が頼むメニューが注目されたりと、楽しみ方のバリエーションは増えている。藤井五冠については、“勝負めし”が新聞やニュース番組で報じられるほど、大きな関心事に。“藤井めし”を記録したサイトまで存在する。

「チェーン店」が意外とお好き?

 午前中に始まり、深夜や2日目にまで及ぶ対局をこなす棋士にとって、エネルギーの補給は重大事項。高級店でこだわりのメニューを注文するのかと思いきや、藤井五冠は意外にもチェーン店の注文が多い傾向にあるという。

 例えば、中華チェーン店「大阪王将」で「魅惑の肉あんかけニラ玉炒飯」(単品695円)を3度、「覚醒のねぎあんかけ炒飯」(単品695円)を2度、カレーチェーン店「CoCo壱番屋」の「野菜カレー」(745円)も2度リピート注文している。

 藤井五冠が大阪での対局で『豚骨ラーメンと焼きめしのサービスセット』を注文した中華料理店「みんみん(みんは王偏に民)」も関西に12店舗、関東にも9店舗展開する中華チェーンで、いずれのメニューも1000円を超えない価格帯だ。将棋会館に行ったら棋士ご用達のお店で……と「観る将」は考えがちだが、対局を重ねる棋士は、たまにはチェーン店の安定の味を求めたいのかもしれない。

将棋会館「移転」で棋士の食事情はどうなる?

 東西の将棋会館は老朽化に伴い移転が決定している。東京の将棋会館は2024年から現在と同じ千駄ヶ谷内に、関西の将棋会館は2023年、現在の福島区から少し離れた高槻市に移転する予定だ。

 現在、関西将棋会館1階にはレストラン「イレブン」が入るが、移転後の新会館には飲食店が入る予定はない。イレブンのスタッフは「同じ福島区にリニューアルオープンを検討中です」と“長考”の構え。関西会館の周辺に棋士馴染みの店舗が多いだけに、棋界の心配事となりそうだ。

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