テレビ局は4月改編を目前に控え、各番組の新たな“陣容”を次々と発表している。TBSでは日曜日の情報番組『サンデー・ジャポン』のアシスタント・山本里菜アナ(27)が3月いっぱいで卒業し、4月からは良原安美アナ(26)が務めることを明らかにした。そうした流れは民放だけでなくNHKも同様で、全174人のアナウンサーのうち101人が配置替えという大改編となる。同局の看板アナ・和久田麻由子アナ(33)が「レギュラーゼロ」になったことが注目されたが、実は今回の改編でNHKとしては異例の抜擢人事があった。
人気番組『ブラタモリ』の7代目アシスタントに2018年入局の野口葵衣アナ(26)が大抜擢されたことだ。NHKの局内では早くも、2015年に同番組の3代目アシスタントに抜擢されたことで一躍全国区の人気者となった桑子真帆アナ(34)に重ねて「桑子アナの後継者になるのでは」と見る向きもあるのだという。
「野口アナは4月からスタートする新番組『サタデーウオッチ9』(土曜21~22時)のキャスターに決まった吉岡真央アナ(26)と同期入社で、2人とも入局わずか4年目での大抜擢と言えます。ただ吉岡アナが東京アナウンス室へ異動するのに対して、野口アナは現在の福岡放送局に籍を置いたまま『ブラタモリ』のアシスタントに就任することになりました。これほどの人気番組で、しかも大御所のタモリさんとほぼ2人で進行する番組に地方局所属の若手アナが抜擢されるのは異例中の異例と言えます」(NHK関係者)
野口アナは新潟県新潟市出身で2018年に慶應義塾大学法学部を卒業後、NHKに入局。初任地は山形放送局で昨年、福岡放送局に異動したばかりだった。女子アナウォッチャーの丸山大次郎氏は野口アナを「NHKにしては珍しく学生時代の経歴が華々しいアナウンサーだ」と評する。
「福岡放送局に在籍しながらの出演は異例です。過去に遡ると上智大学の『ミスソフィア』として鳴り物入りで入局した杉浦友紀アナ(38)が、入社1年目の福井放送局在局中にダウンタウンの浜田雅功さんMCの『夢見るタマゴ!熱血浜田塾』という不定期番組で中央デビューしたことがあります。そのときも“異例の抜擢”と話題になりましたが、今回は不定期ではなく看板番組のレギュラーアシスタントなので、局側がかなりの期待をかけていることが窺えます。
野口アナは目鼻立ちがクッキリしていて華やかな雰囲気があります。高校時代からレインボータウンFMのパーソナリティ、慶應大学在学中は女子大生キャスターやBS放送のアイドル専門チャンネル『Kawaiian TV』でアシスタントを務めるなど、NHKにしては珍しい学生時代の経歴が華々しい点が注目です。まだまだ“プロ”としては未知数なところが多いですが、硬軟どちらの番組でも期待できる桑子アナのような逸材ではないかと思います」
『ブラタモリ』のアシスタントは桑子アナだけでなく、4月から夜の報道番組『ニュース7』でキャスターを務めることになった林田理沙アナ(32)らも通ってきた“出世街道“。いち早くそのポジションを得た野口アナの活躍から目が離せなくなりそうだ。