いま話題のホラー映画『牛首村』でにわかに注目を集めている女優がいる。大谷凜香、22歳。ファッション誌『ニコラ』でモデルとして活躍したあと女優に転身した彼女の魅力とは? 放送作家でコラムニストの山田美保子さんが解説する。
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2月18日に公開された映画『牛首村』と言えば、木村拓哉、工藤静香夫妻の次女でモデルのKoki,による“初主演&女優デビュー作”としてニュースになり続けている。
が、「怖い村」シリーズと言えば、第1弾の『犬鳴村』、第2弾の『樹海村』。そして富山県に実在する“北陸最凶の心霊スポット”坪野鉱泉が舞台となった『牛首村』が第3弾で、その全てに出演している大谷凜香がファンにとって、もっとも著名なキャストではないだろうか。
1999年12月24日生まれ、宮城県仙台市出身の22歳。この年代の人気女優やモデルの“お約束”ともいうべき、“ニコモ”(ローティーン向けファッション誌『ニコラ』のモデル)として2012年から2016年まで活動してきた。
女優デビューは、2018年公開の『ミスミソウ』。その後、2020年の『犬鳴村』、2021年の『樹海村』、2022年の『牛首村』に出演している。
「怖い村」シリーズは、大ヒット映画『呪怨』シリーズの清水崇監督がメガホンをとり続けているが、全ての「怖い村」に大谷凜香が出演し続けている理由は、何なのだろうか。
関係者は「ファンからの反響や、監督にハマっている大谷の演技力や存在感、仕事に対する真面目さ」などを挙げる。
さらに、「清水監督の子供さんが大谷の出演している『ポケモンの家あつまる?』(テレビ東京)のファンであることも一つ」と、なんとも微笑ましい理由も教えてくれた。
「精神破壊ホラー」とも言われた映画『ミスミソウ』に1000人のオーディションで選ばれた大谷の役どころは、壮絶なイジメを受ける主人公に対し、そのイジメを指揮するボス的存在だった。
このときが演技初体験。役のために金髪に染めたことで、「良い意味で振り切ることができた」と当時のインタビューで語っていた大谷。雪山での過酷な撮影は泊まり込みで行われ、毎夜、内藤瑛亮監督から演技指導を受けていたという。
スタッフによると、「『怖い村』シリーズを含めた映画の役どころとは180度異なる、明るい子」というのが大谷凜香本人の評価。しかも、とても真面目だそうで、たとえば番組アンケートの締め切りには絶対遅れないし、ポイントを的確にまとめた文章も上手なのだという。