3月18日発売の「週刊ポスト」は、ウクライナ人の必死の抵抗と内外の反戦圧力で、いよいよ退路が断たれつつあるプーチン露大統領の心中と残された戦略を緊急分析する。すでに堂々と核の脅しをかけている同氏は、本当に人類を破滅へと道連れにするつもりなのか。ほかに韓国新政権の「反日リスク」、論争となっている「コロナ小児ワクチン」、さらに開幕間際のプロ野球の裏話など、読み応え満点の特大号です。
今週の見どころ読みどころ
◆<総力特集with SAPIO>プーチンは「核のボタン」に手をかけた
ロシア情勢をウォッチし続け、かねてプーチン大統領の軍事的暴発を警告してきた国際情報誌「SAPIO」と全面協力し、ウクライナ戦争の危険なシナリオを分析した。プーチン氏の指令により、2年ほど前から核兵器の作戦配備は増強され、現在は6000発超ある核弾頭のうち約1600発が「いつでも撃てる」状態にあるという。軍事専門家は、ロシアが核を使うシチュエーションは2つあり、現在はそのどちらにも当てはまると指摘した。
◆「プーチンよ、世界の声は封じられない」暗殺された反体制派「最期の予言」
プーチン大統領が実権を握ってきた20年あまりで、表沙汰になっただけでもロシア政府による暗殺や暗殺未遂が疑われる事件は20件以上におよぶ。その系譜をまとめた。「苦しみぬいて死ぬよう調整された」という毒で暗殺された諜報機関の元幹部は、毛髪が抜け落ち、内臓と骨が蝕まれて死に至る直前、「プーチンよ、一人の人間を黙らせることができても、世界中の抗議の声を封じ込めることはできない」と言い残していた。
◆韓国新大統領・尹錫悦の「親日」が続かない4つの理由
5年ぶりに保守政権が誕生する韓国。伝統的に革新政権より日本に対してはフレンドリーとされるが、はたして楽観していていいのか。保革が真っ二つに割れて激戦を演じた「恨の国」で、選挙が終われば一致結束などできるはずがない。これも歴史が示すように、彼らが結束できるのは「反日」だけなのだ――。
◆<開幕スペシャル座談会>ビッグボス新庄はやっぱり最下位に!?
プロ野球開幕を1週間後に控え、本誌恒例のご意見番座談会を開いた。江本孟紀、中畑清、達川光男のクセ者3氏はセ・パのペナントレースをどう読んだか。注目度はダントツの日本ハムへの評価はやはり厳しかった。セ・リーグはヤクルト、阪神、巨人の昨季Aクラスにそれぞれ不安あり!?
◆高校進学する悠仁親王「ご学友はできるか」の戦々恐々
4月から筑波大学附属高校に通う悠仁親王の「ご学友問題」に宮内庁がやきもきしているという。上皇にも今上天皇にも高校時代から親交を結んできた親友がいるが、悠仁親王はこれまであまり学友と親しく交わってこなかったとされる。同窓の結束が強く、“やんちゃ”な生徒も多いという筑附で一から人間関係を築くのは容易ではなさそうだ。
◆<コロナ新局面>小児ワクチン「打つや、打たざるや」苦しい家族争議
ようやく第6波の出口が見えてきたが、今回の流行の特徴は、10歳以下の小児の感染が激増したことだった。そこから家族感染して高齢者が亡くなる悲劇も続出した。政府はようやく5~11歳のワクチン接種を始めたが、いまだ接種率は1%程度にとどまる。小児の接種は保護者の同意が必要なうえ、政府も積極的に打つべきとはしていないことから、親同士や親族内で意見が割れて家庭内争議に発展する例も多いという。その実例と、どうすれば解決するかをリポートする。
◆稲田朋美「『転向した』と中傷された怪文書のすべて明かします」
自民党内で保守派の論客、女性議員の星として一世を風靡した稲田朋美・元防衛相は、ここ数年は注目度も下がり、夫婦別姓や未婚母への支援などに取り組んだことが保守派から「転向」と中傷されるなど、苦しい時代を過ごした。日本初の女性総理レースでは高市早苗、野田聖子の両氏に先行を許す立場だが、本人は少しも気持ちが折れていない。総理への夢、保守派からの中傷、女性議員としての苦悩を赤裸々に語った。
◆ビートたけし「戦争の真っ最中にコロナ感染者数の速報はいらねえよ」
ロシア人ファンから「助けて」とすがられているというたけしが、日本のマスコミと世論に異を唱えた。コロナを軽視しているわけではないとしたうえで、毎日決まり事のように流れる感染者数の速報こそが平和ボケの象徴だと指摘した。
「深刻さはまるで違うのに、同レベルの“ヤバい話”にしてるのはズレてるよ」
◆<事件の深層>市立中で「校内W不倫セックス」にひたった男女教諭の評判
神奈川県川崎市の市立中学校で起きた教師同士の校内W不倫は、両名の懲戒免職処分で幕を閉じたが、学校関係者や保護者らは「意外なカップル」と動揺冷めやらぬ状態だ。男性教諭は生徒に人気の運動部顧問で、女性教諭は清楚なイメージだったという。大胆にも校内で逢瀬を繰り返していたことについて、当の男性教諭は驚きの理由を語っていた。
◆<カラー名鑑>女子プロゴルフ女神たちの「技と美」の競演
早くも手に汗握る熱戦が続いている女子プロゴルフツアーの主役たちをカラーグラビアで特集する。開幕戦を勝ち、翌週も優勝争いを演じた西郷真央をはじめ、原英莉花、稲見萌寧、渡邉彩香、小祝さくら、西村優菜ら、ツアーを盛り上げるトップ選手が勢ぞろい。
◆<センバツ特集>離島の公立を甲子園に導いた「エース」と「サポート」
鹿児島大会を制し、九州大会で準優勝して甲子園への切符をつかんだ県立大島高校は奄美大島にある。練習はスコールで中断され、遠征するにもフェリーに乗る。島内には練習試合の相手もないという環境で、どうやってチームは強くなったのか。ノンフィクションライター・柳川悠二氏が奄美に飛んだ。
◆<カラー特集>お笑いの名門「NSC」に潜入!
いまやお笑いといえば吉本、吉本といえばNSC(吉本総合芸能学院)が時代の趨勢だ。なぜNSCは次々とスターを生み出すのか。本誌記者とカメラマンがその“虎の穴”に潜入した。普段は裏方に徹している講師陣やアシスタントたちが、門外不出の「講義内容」や「カリキュラム」を明かした。なんと、大阪校と東京校では新入生の経歴に大きな違いがあった。大阪で最も多いフリーターは東京では3番目で、東京のトップは「会社員」だった。
◆EVで電撃提携したSONYとHONDAを結び付けた創業者の絆
電機業界、自動車業界でそれぞれ孤高の存在だったソニーとホンダが提携して新しいEVを作ると発表した。我が道を行くトップメーカーはなぜ手を結んだのか。その背景には、カリスマ創業者だった井深大と本田宗一郎の生涯続いた友情物語があった。
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