3月25日にいよいよ開幕を迎えるプロ野球。今季ブレイクが期待されるのが、ロッテの3年目である“令和の怪物”こと佐々木朗希(20)だ。オープン戦では160キロ台のストレートを連発。いよいよローテーションの柱となることが期待されるシーズンとなる。その実力には、球界の大物OBたちも注目を寄せている。
佐々木は岩手・大船渡高校時代からMAX163キロの直球で注目を集めていたが、「体がまだ出来上がっていない」という懸念も大きく、高校3年夏の県大会では連投回避の判断が下され、チームが敗退したことなども話題となった。プロ入り後もまずは体づくりが優先されてきたが、いよいよ本格的にローテーションの一角を担えるようになるのか。
本誌・週刊ポストの3月18日発売号では、野球評論家の江本孟紀氏、中畑清氏、達川光男氏による座談会を掲載し、開幕を迎える今季のプロ野球の展望を語り合ってもらった。紙幅の関係で収録しきれなかったが、取材現場では今季の注目選手として佐々木の名前が挙がっていた。江本氏が「あれは化け物だね」という評価を口にすると、中畑氏はこう話した。
「3年目にしてローテ入りするみたいだけど、オレはもっと早くから使ってもらいたかったね。もともと戦力がないチームなんだから、いいピッチャーなら使えと思うんだけど、故障したら終わりというくらい体が弱かったらしいね。とはいえあんな凄い球を投げられるピッチャーの体がそんなに弱いのか、と思うじゃない」
少しでも早くローテーション入りした姿を見たいと思うのは、球界OBのみならず、ファンの願いでもあるだろう。江本氏も「大事に使っているのはわかるが、どこまで大事にするかということでしょう。どこで踏ん切りをつけて金田正一(通算944試合登板、400勝298敗)にするかですよ」と語った。