めまいや動悸、息切れなどのほか、時には突然死の原因ともなる心室頻拍や心室細動などにもつながるのが「不整脈」。そんな不整脈を防ぎ、健康な心臓を保つには、毎日の食事の見直しも大切である。
不整脈の予防・改善には心臓の健康に必要な栄養素を含んだ食材を取り入れたバランスの良い食事を心がけよう。同時に動脈硬化や高血圧など、血液や血管に関わる生活習慣病のリスクを下げる食材も大切だ。
心臓の筋肉の働きを促すカリウムやカルシウムが豊富なバナナやほうれん草、動脈硬化を防ぐDHAやEPAを多く含むイワシなどの青魚、血圧を下げるマグネシウムを多く含むナッツ類や玄米。コレステロールや中性脂肪を抑える野菜や海藻などの食物繊維。毎日の食事にこれらの食材をバランス良く取り入れるように心がけたい。
オレイン酸の抗酸化作用で脳梗塞のリスクを軽減
オリーブオイルには不整脈の中でも心房細動による脳梗塞のリスクを軽減する一価不飽和脂肪酸のオレイン酸が豊富に含まれている。中でもオリーブの果実を搾っただけで精製していない「エクストラバージンオリーブオイル」は、より高い抗酸化作用があり、加熱してもその効用が失われにくい。
多価不飽和脂肪酸の中でもオメガ3系のアマニ油とエゴマ油、オメガ9系の菜種油とオリーブオイルは抗酸化作用が大きい。逆に飽和脂肪酸、トランス脂肪酸を含むサラダ油、ゴマ油、バター、マーガリンなどはカロリー値が高く、なるべく避けたい。