芸能

NSC卒業直前ライブ 優勝者には劇場、テレビ、ラジオ出演の豪華な特典も

「NSC大ライブTOKYO2022」の舞台袖で出番を待つNSC生

NSC卒業間近に開催される「NSC大ライブTOKYO2022」の舞台袖

 いまやお笑いを学べる学校は10校以上存在するが、なかでも吉本興業が運営する「NSC」は、圧倒的多数の人気芸人を輩出してきたことで知られる。

 NSCとは、学校の通称「ニュー・スター・クリエイション」の頭文字をとったもので、実際の校名は吉本総合芸能学院。若い感覚のお笑いをリードするべく1982年に創立されて以降、本来の学校名よりNSCとの通称が広く知れ渡った。卒業生はアイドル系芸人から医者芸人まで千差万別、ある者は海外でも笑いをとることに成功し、ある者は本を執筆し、ある者は俳優に、と活動が多岐にわたるニュータイプ揃い。一昔前の芸人像と異なる彼らの学び舎としては、やはり新感覚の通称NSCがフィットする。

 新型コロナの影響により、2020年度に続いて2021年度のNSC生は、対面とリモートを並行しての授業を余儀なくされた。だが、ステージに上がりネタを披露するライブだけは、芸人の能力を高めるために必須の空間。生徒たちはマスクと透明フェイスカバーのダブル装備で集い、ステージ上ではマスクを外し全力でネタを披露してきた。

 6月から毎月、吉本興業の劇場で行なわれてきたライブで場数を踏み、成長した生徒たち。卒業を間近に控え、2月28日に挑んだのは大阪と東京で同日に開催された「NSC大ライブ」だった。審査員と一般観客による票で決まるネタバトルであり、優勝者には、吉本の劇場、テレビ、ラジオへの出演が約束される。学校内イベントとは思えぬ豪華な優勝特典こそ、吉本興業運営の強みだ。

東京校27期生からは「ミヤコジマ」

東京校27期生「ミヤコジマ」

 大阪校44期生による戦いは「宛先プレーン」が制し、東京校27期生からは「ミヤコジマ」が勝ち抜いた。どちらも、まるで10年は芸人生活を送ってきたかのような、安定感のあるステージを見せるコンビである。

 卒業を待たずして、彼らは一足早く芸人デビューを飾ることになるが、当然ほかの生徒も卒業後は吉本への所属が許される。NSCに1年間きちんと通えば、仕事がすぐ見つかるかどうかはともかく、芸人として仕事を受ける基礎的な力は身につく。NSCはその名の如く、ニュー・スターを確実に創り出すシステムを構築していた。

関連キーワード

関連記事

トピックス

石川県の被災地で「沈金」をご体験された佳子さま(2025年4月、石川県・輪島市。撮影/JMPA)
《インナーの胸元にはフリルで”甘さ”も》佳子さま、色味を抑えたシックなパンツスーツで石川県の被災地で「沈金」をご体験 
NEWSポストセブン
何が彼女を変えてしまったのか(Getty Images)
【広末涼子の歯車を狂わせた“芸能界の欲”】心身ともに疲弊した早大進学騒動、本来の自分ではなかった優等生イメージ、26年連れ添った事務所との別れ…広末ひとりの問題だったのか
週刊ポスト
2023年1月に放送スタートした「ぽかぽか」(オフィシャルサイトより)
フジテレビ『ぽかぽか』人気アイドルの大阪万博ライブが「開催中止」 番組で毎日特集していたのに…“まさか”の事態に現場はショック
NEWSポストセブン
隣の新入生とお話しされる場面も(時事通信フォト)
《悠仁さま入学の直前》筑波大学長が日本とブラジルの友好増進を図る宮中晩餐会に招待されていた 「秋篠宮夫妻との会話はあったのか?」の問いに大学側が否定した事情
週刊ポスト
新調した桜色のスーツをお召しになる雅子さま(2025年4月、大阪府・大阪市。撮影/JMPA)
雅子さま、万博開会式に桜色のスーツでご出席 硫黄島日帰り訪問直後の超過密日程でもにこやかな表情、お召し物はこの日に合わせて新調 
女性セブン
NHKの牛田茉友アナウンサー(HPより)
千葉選挙区に続き…NHKから女性記者・アナ流出で上層部困惑 『日曜討論』牛田茉友アナが国民民主から参院選出馬の情報、“首都決戦”の隠し玉に
NEWSポストセブン
被害者の手柄さんの中学時代の卒業アルバム、
「『犯罪に関わっているかもしれない』と警察から電話が…」谷内寛幸容疑者(24)が起こしていた過去の“警察沙汰トラブル”【さいたま市・15歳女子高校生刺殺事件】
NEWSポストセブン
豊昇龍(撮影/JMPA)
師匠・立浪親方が語る横綱・豊昇龍「タトゥー男とどんちゃん騒ぎ」報道の真相 「相手が反社でないことは確認済み」「親しい後援者との二次会で感謝の気持ち示したのだろう」
NEWSポストセブン
「日本国際賞」の授賞式に出席された天皇皇后両陛下 (2025年4月、撮影/JMPA)
《精力的なご公務が続く》皇后雅子さまが見せられた晴れやかな笑顔 お気に入りカラーのブルーのドレスで華やかに
NEWSポストセブン
大阪・関西万博が開幕し、来場者でにぎわう会場
《大阪・関西万博“炎上スポット”のリアル》大屋根リング、大行列、未完成パビリオン…来場者が明かした賛&否 3850円えきそばには「写真と違う」と不満も
NEWSポストセブン
真美子さんと大谷(AP/アフロ、日刊スポーツ/アフロ)
《大谷翔平が見せる妻への気遣い》妊娠中の真美子さんが「ロングスカート」「ゆったりパンツ」を封印して取り入れた“新ファッション”
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市早苗が激白「私ならトランプと……」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市早苗が激白「私ならトランプと……」ほか
週刊ポスト