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別府に移住した中島知子を魅了する鉄輪温泉 “かんなわブルー”の復活

アトピー性皮膚炎を湯治で治すために別府に移住したタレントの中島知子

アトピー性皮膚炎を湯治で治すために別府に移住したタレントの中島知子

 源泉数・湧出量ともに日本最大の温泉郷・別府。その源泉の大半は「鉄輪温泉」に集中している。なかでも旅館「山荘 神和苑」は温泉通の間では「青湯の宿」として知られている。都会でのストレスから再発したアトピー性皮膚炎を湯治で治すために別府に移住したタレントの中島知子は、「まさに理想の宿」と語る。

「門構えや苑内の石畳、玄関前にある能楽堂は優雅そのもので玄関に入っただけでテンションが高まります。高台のお部屋からは別府の街を見渡せる全室内風呂付きの最高級のお宿ですね」

 青く輝く幻想的な源泉はまさに“水モノ”だ。支配人の佐藤裕史氏が言う。

「源泉は生モノですから、“かんなわブルー”と評判だった青湯は以前のようなコバルト色からは減色しました。しかし、ここ数年は青湯も色が戻ってきていて、日によりますが青みがかった色の湯が出るようになりました。中島様をご案内する離れのお部屋『梅』は、本日の内風呂の中でも特に青みが出ていました」

 客室はどの部屋も2間以上と広々。室内にはオーナーのこだわりの台湾茶と茶器が用意され、ゆったりとした時間を過ごせる。夕食は能楽堂に臨むレストランで懐石料理か鉄板焼の選択制。中島は当地の食材をふんだんに使った懐石料理に舌鼓を打った。

「能楽堂を眺めながらの鯛のお刺身にメジナの若狭焼き、蛤飯蒸しのどれも絶品。大満足です! 一休みしたら蒸し湯に入ってカロリー消費しようかな(笑)」

 蒸し湯とは鉄輪温泉独自の入湯法で温泉の蒸気で体を温めるスチームサウナのようなもの。館内の蒸し湯コーナーは昨年リニューアルされ、今年は泥湯も新設した。中島を魅了した高級旅館は、おもてなしに磨きをかけていた。

●鉄輪温泉 山荘 神和苑
【住所】大分県別府市鉄輪345番地
【1泊2食】大人1名 2万4750円~(入湯税別)

【プロフィール】
中島知子(なかじま・ともこ)/1971年生まれ、京都府出身。1993年からタレント活動を開始し、MC・女優業など多岐にわたって活躍。2018年から拠点を大分に移し、湯治をしながらタレント活動中。 4月から新番組『中島知子のおんせんさんぽ』(テレビ大分)、『金曜ビックバン!』(RKB毎日放送)が放送開始。

取材・文/河合桃子 撮影/利根川幸秀

※週刊ポスト2022年4月8・15日号

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