4月3日、日本テレビからの退社後、初めて『真相報道バンキシャ!』に出演した桝太一(40才)は番組冒頭、「今日から私の肩書は少し変わります」と、挨拶した。だが、テロップに「フリーアナウンサー」などの肩書はなく「桝太一」とだけ表示された。
「4月から京都の同志社大学ハリス理化学研究所の専任研究所員(助教)に転身。妻子のいる東京に拠点を置きながらレギュラーだった『バンキシャ!』と『ザ!鉄腕!DASH!!』への出演は継続し、撮影の合間をぬって、片道約2時間をかけて東京と京都を往復する多忙なスケジュールをこなします」(テレビ局関係者)
東京大学大学院農学生命科学研究科修了の桝は、バリバリの理系。退社後は大手芸能事務所のソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)と契約し、「サイエンス・コミュニケーション」を研究しながら、キャスターとしてテレビにも出演。“理系版の池上彰”を目指すという。
実は桝が履いているのはフリーアナと助教の「二足のわらじ」だけではない。
「昨年11月、知人を代表に据えて、会社を設立しました。桝さんが長年生態を研究している生物にちなんだ社名で、独立発表後の今年2月に桝さんが社長に就任しました。教育事業やカウンセリング、セミナーの企画などのほか、登記簿にはネットを利用した学習塾の運営や家庭教師の派遣、映像メディアの人材育成など数多くの業務を掲げています」(桝の知人)
新会社設立には、ある人物の強力なバックアップがあったという。
「日テレOBで、朝の情報番組『ZIP!』に桝さんを起用した元プロデューサーのAさんです。会社の拠点はAさんのオフィスと同じ場所にあり、桝さんが社長に就任するまではAさんの親族が代表を務めていました」(前出・桝の知人)
桝が『ZIP!』の司会に起用されたのは2011年4月。入社6年目の若手アナが日テレの“朝の顔”になる異例の大抜擢だった。
「Aさんが2015年6月に日テレを退社した後も、桝さんは何かと相談を持ちかけていたようです。昨年春、長年司会を務めてきた『ZIP!』をはずれ、『バンキシャ!』に異動した頃から本気で転職を考えるようになり、親しいスタッフにも発表まで日テレ退社を伏せていました。一方で、夏頃から“恩人”のAさんとともに、退社に向けた準備を着々と進めていたといいます」(前出・テレビ局関係者)