4月8日発売の「週刊ポスト」は、コロナと戦争に翻弄されるなかで迎えた新年度に大きく変わった経済、社会の仕組みを徹底検証するスペシャル特大号。北朝鮮と同レベルの「ならずもの国家」に墜ちたロシアのプーチン大統領が進める恐ろしい対日戦略や、大改革を遂げた東京証券取引所の株価展望、さらに給付カットが続く年金制度への対応策を詳報する。プロ野球では、勝てないビッグボス・新庄監督と阪神・矢野監督の課題と違いを特集。芸能界の最新情報も満載です。
今週の見どころ読みどころ
◆プーチンと金正恩が「合体」して北方領土にICBM配備の恐怖
世界から非難を受けるプーチン大統領に積極的に寄り添う姿勢を示しているのが金正恩・北朝鮮総書記だ。ウクライナ戦争が始まると、北朝鮮は弾道ミサイル実験を繰り返し、ロシアは津軽海峡を艦隊で通過するなど、日本近海で歩調を合わせた示威行動を繰り返している。専門家は、ロシアが日本への軍事圧力を強めるため、北方領土の「防衛」を北朝鮮に委ねる危険があると指摘する。もともとロシアの技術支援を受けているとされる北のミサイルが日本の鼻先に突き付けられる事態も絵空事ではなくなってきた――。
◆戦後最大の東証再編で浮上する「極上株50銘柄」
4月、東証では60年ぶりの大規模な市場再編が行われた。これまで1部、2部、マザーズ、ジャスダックの4市場に分かれていた銘柄を、トップカテゴリーの「プライム」はじめ、「スタンダード」「グロース」の3市場に再編した。特に海外投資家からは市場の分類がわかりにくいと不評だったことから、これによって海外からの資金流入も期待されている。どのような企業が伸びるのか、専門家が厳選した50銘柄を一挙公開する。
◆非情! 安倍元首相が稲田朋美に続いて高市早苗も「もう要らない」
昨年の自民党総裁選では安倍元首相の支援で善戦した高市早苗・政調会長だが、ここにきて安倍氏との関係が微妙になっている。党の長老たちが目論む国民民主や公明との連携に反するような主張を繰り返し、一方の安倍氏は自身が会長となった派閥に入会させるそぶりも見せない。安倍氏はこれまで、小池百合子・現東京都知事や稲田朋美・元防衛相など、そのつど国民人気の高い「マドンナ」を重用しては、すぐにお払い箱にしてきた。高市氏も同じ運命を辿ろうとしているのか。
◆小社社員は見た! 藤井聡太は若き天才棋士に完敗して大泣きしていた
昨年、藤井聡太・竜王は最高勝率のタイトルを初めて逃した。奪取したのは同い年の伊藤匠・五段だ。実は二人はプロ入り前からしのぎを削ったライバル同士で、ある大会で、運営に関わった小社社員は、伊藤に敗れて大泣きする藤井の姿を目撃していた。
◆「ドライブ・マイ・カー」三浦透子の芸能界「運転テク」
アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した「ドライブ・マイ・カー」で注目される三浦透子は、早くも大河ドラマ出演を果たすなど飛ぶ鳥を落とす勢いだ。25歳の若さながら芸歴は20年におよび、近年は激しい濡れ場を演じるなど、本格派女優として着実に地歩を固めている。関係者は口をそろえて、その実力を絶賛した。
◆制度改正を知らないと大損も! 企業年金「上限カット」の激震
年金制度はこれから相次いで大きな改正が行われる。そのひとつが企業が導入している確定拠出年金、確定給付年金の「上限カット」だ。細かい制度の説明は本誌に譲るが、両方の制度がある企業の場合、拠出金の合計額に上限が設けられ、場合によっては年金額がカットされることになる。そのかわりに対象が広げられるiDeCo(個人型確定拠出年金)を活用するなど、個人で防衛策を講じる必要がある。
◆ビッグボス・新庄監督は「やっぱり100敗する」不穏な根拠
もともと「優勝は目指さない」と宣言していたビッグボスだが、それにしてもシーズン緒戦はひどい戦いで敗戦を重ねた。本人が反応したことで、ネットでは「100敗論争」も盛り上がるが、常識的にあり得ない「100敗」がまじめに論争になるほどに、今の日本ハムには心配の種が山積していた。
◆阪神・矢野監督は「いち早い勇退発表」で「いち早く撃沈」した
開幕連敗のセ・リーグ記録を更新して、早くも「V率0%」と報じられている矢野タイガース。そもそもミソのつきはじめは、キャンプ直前の監督退任発表にあった。辞めることが決まっている指揮官に全身全霊で仕える部下が多くないのも当然だ。矢野監督が“暴発”した背景には、後ろ盾だった闘将・星野仙一氏の不在もあったという。
◆悠仁さま入学で「自由な筑附」が不自由になった
悠仁親王が筑波大学附属高校で高校生活をスタートさせた。自主・自律・自由を教育モットーにする同校だが、今年度は厳戒態勢で始まった。保護者を含めて校内への出入りは厳しく制限されることになり、本誌取材には悠仁親王が在校しているかも含めてノーコメントに終始した。
◆昭和の最強軍団「川上・巨人」のここがスゴかった
日本球史に燦然と輝くV9を成し遂げた川上・巨人は、スター集団だから強かったというだけではない。食事、トレーニング、選手起用の改革から、ONさえ特別扱いされなかった「恐怖の罰金制度」など、昭和ならではの、しかし現代にも通じるチーム運営の妙があった。故人を含めた常勝メンバーの数々の証言から、その強さの秘密を明らかにする。
◆驚きの新説 東大卒医師が提唱する「減塩しないで油を摂れ」
東大医学部卒で、卒業後にはフリーター、医療情報サイト編集長など異色のキャリアを積んだ医師・大脇幸志郎氏は、社会や医学界に残る「エビデンスなき常識」に異論を唱え続けてきた。本誌取材に、「減塩によって血圧を下げる」「油を控えて血中コレステロール値を下げる」といった定説が医学的根拠に乏しいと主張した。
◆ANA新社長、アパ名物社長ほか「コロナ大打撃からの反転攻勢」宣言
外食、宿泊、交通などコロナで大打撃を受けた業界で、V字回復を遂げ始めた企業も少なくない。アパホテルではGWの予約がぎっしりで、新規ホテルの開業ラッシュを控えているという。ANAはトップ交代で新体制になり、「3ブランドで乗客総取り」戦略を描く。社長はじめ経営陣のインタビューを交えて「日本復活」の現場をリポートする。
◆船越英一郎vsリーゼント刑事「ドラマとリアルの事件現場」異色対談
サスペンスドラマで数々の刑事役を務めてきた船越英一郎と、「リーゼント刑事」の異名を取る元徳島県警警部・秋山博康氏が対談し、ドラマとリアルの“刑事はツライよ”を語り合った。体を張る苦労から時代の変化に翻弄される世代間ギャップまで、想像以上に共通する話題で盛り上がった。
◆ハーバード大学が発表した「昼寝をすると認知症になる」は本当か?
ハーバード大学が14年間にわたって追跡調査した「認知症と昼寝」の研究が波紋を広げている。昼寝の「時間」が長く「頻度」が高い高齢者ほど認知症の発症が多かったという。そのメカニズムは定かではないが、専門医は「夜の良質な睡眠との関係」を指摘した。
◆黒川博行vsグレート義太夫vs大竹聡「俺たち痛風ブラザーズ」
日本人の10人に1人が罹患もしくは予備軍とされる「痛風」を抱える著名人3人が、風が吹いただけで痛いという苦しみが、なぜかあまり深刻に受け止めてもらえない不満をぶちまけた。作家、芸人、ライターと職業は違えど、同じ病を抱える者同士の固い絆が生まれたのはなによりだが、医師や周囲もなんとなく冷たいという患者目線の訴えにもうなずかされる貴重な座談会となった。
◆「5歳児にワクチン打つ?」医師たちの見解
5~11歳のワクチン接種はほとんど進んでいない。政府が積極的に推奨しなかったこともあり、判断を委ねられた保護者たちは、判断材料も乏しく悩んでいる。医師の見解も多種多様で、現状では打つべきとも打つべきではないとも断言は難しいが、どういう子供は打ったほうがいいかなど、参考になる意見を集めた。
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