夏を先取りしたような晴れ間と陽気の中、入学式を終えた新入生たちが、談笑しながら帰路につく。これから始まる高校生活への期待と希望を抱く生徒たちの人波を縫い、秋篠宮家の長男・悠仁さまは、ひとり、校門から出てこられた。そのあとを、10人ほどのお付きの職員や警護担当の集団が追従する。穏やかな祝福の空気とは、少し異なる光景だった。
4月9日、筑波大学附属高校(筑附高)の入学式が執り行われた。この日の悠仁さまは、紺のスーツに、紺とシルバーのストライプタイを合わせられていた。
「入学式の前に、ご自身では初めてとなる単独での取材対応を行われました。“新しい制服”について尋ねられると『これはスーツなんです』と、笑顔で自然な受け答えをされていました」(皇室記者)
微笑ましさとは裏腹に、筑附高には厳戒態勢が敷かれていた。背景には、2019年、お茶の水女子大学附属中学校の1年生だった悠仁さまの机に、刃物が置かれた事件がある。
「筑附高は警備体制に力を入れており、悠仁さまの卒業までの3年間、正門前に24時間体制で2名の警備員を配置することを決めました。また、入構時には保護者だったとしても、IDカードや身分証明書の携帯と提示が求められるようになりました。さらに、外壁の上部に侵入者を防ぐ『忍び返し』という、先端が鋭利にとがった柵が設置されました」(宮内庁関係者)
筑附高の所在する地域を管轄する大塚警察署にも、悠仁さまの入学を控えたタイミングで動きがあった。
「今年2月、新しく女性署長が着任しました。女性初の機動隊副隊長などを歴任し、皇族の護衛を務めたこともある人物です。“悠仁さまシフト”でしょう」(警視庁担当記者)
3年間の高校生活は始まったばかり。周囲の緊張は続く。
※女性セブン2022年4月28日号