ご夫妻は御代がわりに伴い、約2年間仙洞仮御所で過ごされた。毎日、朝と夕方に庭を散策されるなど、仮御所での生活を楽しまれていたという(撮影/JMPA)
近隣の保育園の園児から見送られるおふたりは、目を細めながら、時に身を乗り出すようにして手を振り返されていた。
4月12日、上皇ご夫妻がお引っ越しのため東京・仙洞仮御所をあとにされた。向かわれたのは、神奈川・葉山御用邸。例年1月頃にご静養のために訪れ、ご多忙な中での“充電期間”を過ごされた地だ。約2週間のご滞在を経て、赤坂御用地に移り住まれる。
1959年の“世紀のご成婚”から4月10日で63年。長い月日を経ても変わらず寄り添い合うおふたりには、思い出の地での穏やかな日々が待っている。
撮影/雑誌協会代表取材 写真/共同通信社
※女性セブン2022年4月28日号
地域の人たちとのつながりも大切にされてきたご夫妻。見送りの園児たちのため、車を停めてお手振りされる姿も(共同通信社)