4月18日発売の「週刊ポスト」は、出口の見えないウクライナ戦争がいよいよ日本人の生活を脅かし始めた現状と対策を巻頭特集し、あわせていわれなき攻撃を受ける在日ロシア人たちの悲痛な声を紹介する。有罪が確定した田中英寿・日大前理事長のスクープ告白、どこよりも早い参院選の注目候補密着など、注目記事が満載です。
今週の見どころ読みどころ
◆「人殺し!」と怒鳴られた――在日ロシア人への非道な仕打ち
母国やその指導者と、戦争に反対しつつ外国で暮らすロシア人は当然、分けて考えなければならない。しかし現実には、日本に住むロシア人にも被害が多発している。本誌取材に答えた飲食店店主は、出してもいないメニューを「ひどいものを食べさせられた」と口コミに書かれた。たばこ店で「人殺し!」と怒鳴られた人や、ロシアに残した家族と断絶した苦しみを明かす人もいた。いま、日本人の良心と見識が問われている。
◆<スクープ>田中英寿・前理事長が独占告白「日大は乗っ取られる」
附属病院の建て替え工事に絡む脱税事件で有罪が確定した田中前理事長が沈黙を破って本誌に独占告白した。脱・田中体制を進める大学に対しては、「外部の勢力に乗っ取られる」と自説を展開し、疑惑の真相については「とにかく終わったこと」とした。生徒への謝罪も口にしてこなかったが、「全力で大学と生徒のために尽くしてきた」と自己弁護した。
◆佐々木朗希を「県大会決勝で投げさせなかった」恩師が監督を退任していた!
19奪三振完全試合という大記録を達成したロッテの佐々木は、高校時代から160キロ超えの速球で怪物と呼ばれたが、同時に甲子園のかかった県大会決勝で登板しなかったことが論争を呼んだこともよく知られる。母校・大船渡高校の國保陽平・監督が投げすぎを懸念して決めた苦渋の選択だったが、今回の快挙にも同氏のコメントはなかった。國保氏と旧知のノンフィクションライター・柳川悠二氏が大船渡を訪ねると、なんと同氏は昨年、監督を退任していた。あの「英断」が影響していたのか――。
◆NHKが“またも”字幕改変でウクライナ戦争をミスリードか
東京五輪の記録映画をテーマにしたドキュメンタリーで、ありもしない事実を字幕で付け加えるという大スキャンダルを起こしたNHKが、今度はウクライナ避難民のインタビューで、音声の内容と全く違う字幕を付けていたことが発覚した。現地の言葉に精通した専門家も、「意訳と言うには無理がある」と指摘した。こうなるともう、NHKでは字幕捏造が常態化しているのではないかと疑いたくなる。NHKはどう答えたか――。
◆オリックス・吉田正尚が「空港を靴下で歩く」奇行! 直撃に本人は……
佐々木朗希の完全試合で3三振を喫した吉田が、その2日前、空港で奇行を目撃されていた。なんと、スーツにネクタイの出で立ちで、フェンディの靴を手に持って、靴下のまま歩いていたというのだ。真偽を確かめるため本人に取材を申し込むと、事実を認めたうえで、驚きの理由を明かした。
◆新山千春が「マッチングアプリで恋人ゲット」はホントなの?
新山千春がマッチングアプリで出会った男性と真剣交際しているとスクープされたが、彼女ほどの有名タレントがマッチングアプリでお相手を探すことなど本当にあるのだろうか。周辺や芸能界の事情通を取材すると、いまどき芸能人たちの意外な「生態」が浮上した。
◆参院選「目玉候補」たちが明かす「私が国会を目指すと決心したワケ」
元おニャン子クラブの生稲晃子、マラソンの松野明美、漫画家の赤松健ほか、7月の参院選では過去にも増して有名人や「話題の人」が数多く立つ。彼らはどんな経緯で候補となり、赤じゅうたんを目指す決意をしたのか。それぞれの事情と思いを聞いた。
◆朝日新聞「エース記者」が「安倍元首相の顧問」名乗って懲戒を受けた裏事情
保守陣営のスターである安倍晋三・元首相にとって、“左派の象徴”である朝日新聞は不倶戴天の敵だったはず。それなのに、その朝日のエース記者が「自分は安倍元首相の顧問」と名乗って「週刊ダイヤモンド」編集部に「ゲラを見せろ」と要求した一件は、政界のみならず朝日OBたちをも驚かせ、呆れさせた。安倍vs朝日の因縁と、安倍氏の巧妙なメディア支配を検証した。
◆江本孟紀、荻原博子ほか「4回目ワクチンは打ちたくない」
3回目のブースター接種がようやく進んできたところだが、政府は早くも4回目接種を検討し始めた。ワクチンに効果があること、接種から時間が経つと抗体価が下がってしまうことは科学的に証明されているが、とはいえワクチンに頼るばかりで、しかも個人のリスクや体質を考慮せず一律に繰り返し打たせる政策に対する不信も広がりつつある。本誌は、あえて4回目接種に否定的な著名人、一般市民の声を聞いた。
◆<グラビア特集>大谷は年収30億! 日本人アスリートの長者番付
一流アスリートは、プレーだけでなく収入でも庶民に夢を与える。今年も二刀流で活躍する大谷翔平の推定年収は30億8000万円。野球と並ぶ高収入競技であるテニスの錦織圭、大坂なおみ、ゴルフの松山英樹も同じくらい稼いでいる。先日、歴史に残る世界統一戦で世界を沸かせたボクシングの村田諒太、ビッグボス新庄など、注目のアスリートたちの羨ましいセレブぶりを特集した。
◆日本一の大富豪になったキーエンス・滝崎武光社長とは何者か
保有資産日本一とも推定されているキーエンス社長の滝崎氏は、メディアに出ない経営者としても知られる。社員の平均年収は2000万円、利益率は50%という超超優良企業を一代で築いた“謎の起業家”の素顔に迫る。
◆ビートたけし「タバコもギャンブルも許されない『成人』ってなんだっての」
この4月から成人年齢が18歳以上とされた。しかし、喫煙や飲酒、公営ギャンブルは引き続き「20歳になってから」。たけしは「酒やギャンブルを許すと何をやらかすかわからないヤツラに国の未来を左右する選挙権を与えるとしたら、国が選挙権を非常に軽く見ている証拠」と苦言を呈した。
◆<巻頭特集>値上げ地獄を生き抜く資産防衛「9か条」
ウクライナ危機と円安で、日本人の生活はじりじりとコストアップしている。すでに本誌が指摘したとおり、長い目で見てインフレ社会は悪いことではないが、目の前の生活防衛は必要だ。食料、生活用品、ガソリンなどをいかに安く手に入れるか、そして圧迫される家計を助ける収入・資産の増やし方を10ページで大特集。
◆元TBSアナ・鈴木史朗「人生120年なら安楽死を合法にしてもらいたい」
遠からず人生120年時代がやってくるとも予測されるなか、健康に楽しく豊かに老年を過ごす政策や制度は全く見えてこない。本誌はその「灰色の未来」を多角的にシミュレーションしたが、この問題をどう見るか取材した84歳の鈴木氏は、「安楽死を法制化してほしいと望む」と明言し、「自分の人生の幕を閉じる主導権を握りたいと心から願っています」と問題提起した。
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