〈マッチングアプリで出会った20代男性と真剣交際〉──タレント・新山千春(41)の熱愛がスポーツ紙でそう報じられると、ネット上では「芸能人と出会える時代がやって来た」「夢のある話」などと大きな盛り上がりをみせている。
過去にはフリーアナウンサーの鷲見玲奈(31)がテレビ番組でマッチングアプリに登録したことがあると打ち明けたケースもあるが、女性芸能人と一般男性がアプリを通じて出会ったという交際報道は初めてだろう。芸能レポーターの佐々木博之氏は、芸能人の出会い事情の変化についてこう語る。
「少し前まで女性芸能人の出会いは、IT系のベンチャー企業社長が芸能関係者と仲良くなって六本木ヒルズのパーティーに呼んで……といったパターンが多かったが、今はスマホ一つで知り合える。時代が変わったなと思います。2019年に元モーニング娘。の後藤真希(36)がオンラインゲームで知り合った一般人との不倫を報じられたことも驚きをもって受け止められましたが、今回はそれ以上では」
それにしても、芸能人が見ず知らずの一般人と出会いを求めるケースが本当にあるのだろうか。中堅芸能事務所のスタッフはこう語る。
「マッチングアプリを使ったことのあるタレント、アイドル、モデルはそれなりの数いるでしょう。それというのも、“所属タレントは恋愛禁止”なんてルールは時代錯誤になってきて、『人権侵害』と捉えられてしまう。大口のCMを抱えている場合などは注意を促しますが、それ以外は本当に“プライベートは本人に任せている”という事務所が増えています。厳しく管理しない流れになったのと、マッチングアプリの普及の時期が重なったということもあります」
なにも、芸能人が怪しげな「出会い系サイト」を使っているというわけではないのだという。
「たとえば代表的なマッチングアプリ『Tinder(ティンダー)』は海外で芸能人が利用している例もあるほどメジャーです。とりわけ若い年代ほど、出会いの機会のひとつとして捉えることに抵抗感はないので、芸能人が使っても不倫などでない限りはマイナスイメージがつくこともないでしょう。新山さんも、むしろアプリの広告に起用される展開があったりするのでは」(同前)
“出会い方”の常識は大きく変わってきている。
※週刊ポスト2022年4月29日号