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「日中の強い眠気」の裏に重大な病気のリスクも 睡眠時無呼吸症候群に注意

(写真はイメージ)

眠気やだるさに潜むリスクとは?(写真はイメージ)

「春が来たから、冬の間は寒くて手をつけられなかったベランダの掃除や、サボりがちだったウオーキングを再開したいと思ったんです。だけど毎日、日中は眠くてだるくて……結局家の中でだらだらと過ごしてしまっている自分に、嫌気が差しています」

 そうため息をつくのは、東京都在住の主婦・末永葉子さん(50代、仮名)。「春眠暁を覚えず」といわれるように古来、春は1年でもっとも眠くなる季節とされてきたが、とりわけ今年は末永さんのような悩みを抱える人が続出している。RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック院長で睡眠専門医の白濱龍太郎さんが解説する。

「眠気を感じる原因の1つは、自律神経の乱れにあります。自律神経には交感神経と副交感神経があり、通常は日中、交感神経が優位に働いて活動的になり、夜になると副交感神経が優位になってリラックスした状態になります。しかし、これらのバランスが崩れると日中に副交感神経が優位になり体が“休みモード”に入って眠気や倦怠感を感じるようになる。

 自律神経は気温や日照時間など環境の変化で乱れやすくなるため、寒暖差が激しい今年の春は、日中に眠気を感じる人が多いのだと思います」

 スタンフォード大学睡眠・生体リズム研究所所長で睡眠専門医の西野精治さんは、日本特有の事情も影響していると話す。

「気候の変化に加え、日本では4月に新年度が始まるため、3月からその準備が忙しく、充分に睡眠を取れないケースもあります。新生活の準備に奔走するうちに、無意識に睡眠不足が重なり、日中に眠気が出てしまう人は少なくありません」(西野さん・以下同)

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