あの“元売れっ子芸人”が息を吹き返しそうだ。1年8か月の活動自粛を経て、2月に『白黒アンジャッシュ』(千葉テレビ)で復帰したアンジャッシュ渡部建(49才)。お詫びと釈明に終止した復帰初回は笑いが一切なく、「まるでお通夜」との感想が寄せられたが、芸人仲間の協力で少しずつ勘を取り戻し、イジられ芸人として活路を見出しつつある。
『白黒アンジャッシュ』はゲストを呼んでトークする番組だが、渡部の復帰以降、三村マサカズ(さまぁ~ず)、劇団ひとり、千原ジュニアと大物が連続して出演。彼らの遠慮ないツッコミで、渡部を活かすやり方が見え始めてきた。
「三村は冒頭で『久しぶりの人だ』といったイジったぐらいで、見るからに探り探りといった様子でしたが、一気に風向きが変わったのが劇団ひとりの回。『渡部さんのおかげで気が引き締まった芸人、多いですからね』『謹慎中に食べた一番、うまい料理は?』と、騒動についてイジりまくり、続く千原ジュニアも渡部をイジり倒したことで、借りてきたネコのような状態だった渡部が徐々に発言するようになりました。
渡部が謹慎中に寿司や焼き肉を食べに行ったと話すと、劇団ひとりが『全然反省してないな』とツッコんだり、文春の記者に直撃されてから不倫が世に出るまでの心境を千原ジュニアがほじくるシーンは、これまでのトークバラエティで見たことがないパターン。あえて強めにイジることで、昔のような渡部のツッコミを引き出すテクニックは流石でした」(テレビ情報誌記者)
これだけ多くの芸人仲間が手を差し伸べるのは渡部の人徳なのか、それとも“オイシい”と思ったのか。鬼越トマホークの坂井良多は、4月13日放送の『あちこちオードリー』(テレビ東京系)で、渡部のV字復活を予言した。こうなると期待されるのは、当代きっての売れっ子・有吉弘行の参戦だ。渡部は自粛前、有吉とマツコ・デラックスがMCを務める『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日)のグルメ企画にたびたび登場。有吉と舌戦を繰り広げてきた腐れ縁だ。