「“いまのこれ、ライブじゃねぇな。もうバリバリお芝居だな”って思った瞬間に、満島ひかりちゃんが俺のことをチラッと見てくれて。そのときに同じフィーリングだったんですよ」
木村拓哉(49才)は自身のラジオで、ドラマ『未来への10カウント』(テレビ朝日系)で共演する満島ひかり(36才)のことをそう絶賛した。ドラマ関係者が明かす。
「スポ根ものだけに結構熱くなるシーンが多くて、木村さんがアドリブでセリフを放つこともあるんです。そんなときに、満島さんが即座に反応して言葉を返す。そこに木村さんは手応えを感じているようです。リアルさが際立っている要因には、2人の掛け合いがあります」
4月14日にスタートした同ドラマは、生きる希望を失った木村演じる元プロボクサーの主人公が、高校ボクシング部のコーチを引き受け、生徒と真剣に向き合いながら自身も再生していく青春群像劇。満島が演じるのは、素人にもかかわらずボクシング部の顧問を押しつけられた教師だ。
息の合った2人の演技に、生徒役のKing & Prince・高橋海人(23才)ら若手出演者も刺激を受け、木村に演技のアドバイスを乞う光景もあるという。現場ではフィーリングがバッチリの木村と満島だが、ドラマで共演するのは2010年の『月の恋人~Moon Lovers~』(フジテレビ系)以来12年ぶり。加えて言えば、前回の共演時は、主演の木村に対して、満島は篠原涼子(48才)演じるヒロインの部下役。密接にかかわる役柄同士ではなかった。
「ただ、当時から木村さんは満島さんに一目置いていたようです。ドラマの打ち上げの際、2次会がカラオケ店で行われたんですが、主題歌を歌った久保田利伸さん(59才)がサプライズで登場したんです。そのとき、満島さんが歌に合わせてダンスを披露したそうです。
もともとダンス&ボーカルグループにいた満島さんのキレキレパフォーマンスに会場は大盛り上がりで、久保田さんも目をむいていました。そういう場で臆することなく踊った満島さんの度胸を、木村さんは買っていたようです」(芸能関係者)
その後、満島は映画『悪人』(2010年)やドラマ『Woman』(日本テレビ系、2013年)、『トットてれび』(NHK、2016年)、映画『海辺の生と死』(2017年)などに出演し、実力派俳優の評価を高めた。
「度胸に加えて演技力もめざましく磨いた満島さんと、“再び共演したい”と木村さんは思っていたようです」(前出・ドラマ関係者)
一方の満島にとっても、木村との共演は待ち望んでいたものだった。冒頭のラジオにゲスト出演した満島は「木村さんと一緒の現場って、ファンタジー」と語っていた。
「特にクランクイン直後は、木村さんの熱気にアテられて、大変だったようです。アドレナリンが出て興奮が冷めなかったようで、撮影が終わった後、友人を誘って深夜の公園を散歩したりしたそうです。それ以外にも、ジムに行ってサーキットトレーニングをしてみたり、人としゃべったり、とにかく体を動かさないと、気が収まらなかったみたいです」(前出・ドラマ関係者)