スポーツ

移籍組に容赦ない巨人 二軍落ちの中田翔が直面するプロ野球人生の正念場

中田翔のプロ野球人生にとって大きな正念場に(時事通信フォト)

中田翔のプロ野球人生にとって大きな正念場に(時事通信フォト)

 4月22日、巨人の中田翔が登録を抹消された。原辰徳監督は「首の状態があんまりよくないらしいよ。(中田は)弱音は吐かなかったけど、やっぱり万全な体調でね」とかばったが、何より焦っているのは本人ではないだろうか。昨年、日本ハムの4番としてスタートしたが結果を残せず、8月にチームメイトに暴行を働いて謹慎。巨人移籍後も打棒はふるわず、打率1割台でシーズンを終えた。そして、今年も不振にあえいでいる。プロ野球担当記者が話す。

「キャンプ、オープン戦とずっと調子が良かったが、開幕したら下降線を辿った。中田に限らず、ロッテの高部瑛斗、オリックスの福田周平、西武の鈴木将平、広島の小園海斗、中日の岡林勇希と、オープン戦の3割打者は軒並み打てていない。調子を維持しているのは阪神の佐藤輝明くらいです。1年間ずっと打てることはないので、単なる不調だと思いますが、中田の場合、昨年から打てていないのでプレッシャーも大きいでしょうし、焦りがさらなる不振を呼んでいるように見えます」

 4番・岡本和真の後ろを打つ『5番・ファースト』で開幕した今季は、2戦目にタイムリーを含むマルチ安打、3戦目に初ホームランとスタートは悪くなかった。しかし、5戦目から4試合連続ノーヒット。4月9日のヤクルト戦では、8回裏無死一、二塁というチャンスで代打・松原聖弥が送られた。

「松原はバント要員だったが、中田の調子が悪くなければ代えられていないでしょう。日本ハム時代には考えられないことです。翌日、中田はスタメン落ちした。その頃から、今まで以上にフルスイングが目立つようになっていた。当たれば飛ぶけど、空振りの確率も高くなる。結果を求めるあまり、さらに不調に陥ったと思います。

 今の中田翔に必要なのはホームランではなく、ポテンヒットでも良いから『H』のランプでしょう。ヒットが出て、打率が安定してくれば気持ちが落ち着く。巨人には岡本和真というホームラン王がいますし、丸佳浩、坂本勇人、ポランコ、ウォーカーと長打のある打者が揃っている。チームの特性上、打率が悪くても一発のある打者より、確実性が求められます。不振の時ほど周りを冷静に見て、自分にできることを模索した方がいい」

関連記事

トピックス

6月6日から公開されている映画『国宝』(インスタグラムより)
【吉沢亮の演技が絶賛】歌舞伎映画『国宝』はなぜ東宝の配給なのか 松竹は「回答する立場にはございません」としつつ、「盛況となりますよう期待しております」と異例の回答
NEWSポストセブン
さいたま市大宮区のマンション内で人骨が見つかった
《さいたま市頭蓋骨殺人》「マンションに警官や鑑識が出入りして…」頭蓋骨7年間保管の齋藤純容疑者の自宅で起きた“ある異変”「遺体を捨てたゴミ捨て場はすごく目立つ場所」
NEWSポストセブン
大谷翔平の投手復帰が待ち望まれている状況だが…
大谷翔平「二刀流復活でもドジャースV逸」の悲劇を防ぐカギは“7月末トレード” 最悪のシナリオは「中途半端な形で二刀流本格復活」
週刊ポスト
フランスが誇る国民的俳優だったジェラール・ドパルデュー被告(EPA=時事)
「おい、俺の大きな日傘に触ってみろ」仏・国民的俳優ジェラール・ドパルデュー被告の“卑猥な言葉、痴漢、強姦…”を女性20人以上が告発《裁判で禁錮1年6か月の判決》
NEWSポストセブン
ホームランを放った後に、“デコルテポーズ”をキメる大谷(写真/AFLO)
《ベンチでおもむろにパシャパシャ》大谷翔平が試合中に使う美容液は1本1万7000円 パフォーマンス向上のために始めた肌ケア…今ではきめ細かい美肌が代名詞に
女性セブン
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
告発文に掲載されていたBさんの写真。はだけた胸元には社員証がはっきりと写っていた
「深夜に観光名所で露出…」地方メディアを揺るがす「幹部のわいせつ告発文」騒動、当事者はすでに退職 直撃に明かした“事情”
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
「生肉からの混入はあり得ないとの回答を得た」“ウジ虫混入ラーメン”騒動、来来亭が調査結果を公表…虫の特定には至らず
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン