割れんばかりの拍手が鳴りやまないなか、沢口靖子(56才)は花束を手に深々と頭を下げると、大きな瞳を潤ませた。
「本当に重厚な作品でしたね。心して、毎日撮影に臨ませていただきました」
4月7日に放送された『科捜研の女 Season21』の最終回。沢口演じる京都府警科学捜査研究所の法医研究員・榊マリコはカメラをまっすぐ見つめ、「いままでありがとう」と告げた。感謝の言葉は共演者に向けられたものだったが、23年間続いた『科捜研シリーズ』が今作でラストとなると報じられていることもあり、“お別れの言葉”として受け取った視聴者も少なくなかった。
テレビ局関係者は、ドラマが長く続いた理由をこう語る。
「ドラマがここまで続いたのは、沢口さんの徹底した健康管理のおかげでしょう。この23年間で、美貌も変わらなければ、体力も衰えていない。どんなに長時間の撮影でも、翌日に疲れを持ち越すことはないようでした」
多くのテレビ局関係者が舌を巻く沢口の美と健康の秘訣は、「安眠」にあるようだ。雑誌『美ST』6月号のインタビューで秘策が明かされている。
《玄関マットを3つに折り、その上に四つ折りにしたバスタオルをのせる枕に。心地よくて肩凝りも改善、よく寝られるようになりました》
「よい眠りが何よりの美容液」と話す彼女が愛用するのは、高級寝具などではなく玄関マットとバスタオルでつくったお手製枕だという。
なぜ「玄関マット枕」で肩こりが消え、ぐっすりと眠れるようになったのか。16号整形外科院長の山田朱織さんが解説する。
「肩こりは、首の神経に負担がかかることで起こります。枕が柔らかいと寝ている間に首がぐらぐらと揺れ、骨の中を通っている神経に負担がかかる。
また、枕が柔らかいと、頭部が沈み込んで首が曲がり、鼻腔から咽頭・喉頭にかけての気道が塞がれてスムーズに呼吸ができなくなります。そうすると首や肩の筋肉が酸欠状態になってこわばり、肩こりの原因になる。一定の硬さを持ち首を安定させる枕が肩こりを改善させるので、そういう意味で“玄関マット枕”は理にかなっています」