慣れない日本語と明るいキャラクターで人気だったタレント、ボビー・オロゴンさん(55)。しばらく表舞台から消えていたが、昨年11月、総合格闘技大会・RIZIN.32に出場。今はどうしているのか。ボビーさんを直撃した。ボビーさんに会ったのは、東京・西麻布のボビーさんの事務所。脇にはマネージャーとプロデューサーが付き添っている。
「1か月間、母国・ナイジェリアにいっていて、3月の終わりに日本に帰ってきました。ボクシングの試合に出たり柔道教室で教えたりしていました。不安で怖かった……。ボクシングはヘビー級で戦って勝ちました! ボビーは向こうでも有名(笑い)。テレビやラジオに取り上げられたりしました。でも、日本でやるように、堂々とできなかった。言葉(英語と母国語)もたどたどしくなってビックリした! コロナで2年ぶりだったから。それまでは1年に1回帰っていました」
ボビーさんは2004年、番組企画で格闘技にチャレンジ。めきめきと頭角を現し、柔道黒帯を取得。これまでホイス・グレイシーや元横綱・曙、チェ・ホンマン、ボブ・サップなど名だたる格闘家と対戦してきた。
昨年11月の総合格闘技大会・RIZIN.32では、総合格闘家の北村克哉と戦って勝利。ボビーさん、これからは格闘家を本業にするの?
「それは思わない。小さいときから負けず嫌いで、日本に来たからにはハングリー精神でやりたいけど年齢を考えたらなれないし、格闘家は最後、負けて終わりだから。そういう人生はすっごく嫌」
年齢といえば、逮捕時、ボビーさんは1966年生まれと報じられていた。となると、現在55歳。事務所のホームページでは1973年生まれ、となっている。どちらが本当なのか。
「どっちも本当。母国の田舎には出生届は無かったから、正確にわからない。でも、サバ読んだ方の1973年生まれでも49歳。来年50歳なのに、こんなに強いのおかしい! 自分でもなんでこんなに強いのか、DNAにドーピングが入っているんじゃないかなと思う(笑い)」
ありゃ、自分で「サバ読んだ」なんて言っちゃった。 それはともかく、格闘家にならないとしたら、これから何をしていくのか。