4月11日にスタートした朝ドラ『ちむどんどん』は沖縄が舞台の物語。主人公は4人きょうだいの次女として生まれたヒロイン暢子(黒島結菜・25才)が、「おいしい食べ物」をキーワードに成長していく。そして、4きょうだいの中で、父の亡き後、家族を明るく支えるのが長男の賢秀だ。
けんかとボクシングに明け暮れて高校を中退した彼は、就職するも仕事が長続きしない。家でゴロゴロする姿に、視聴者からは「しっかり!」の声があがる。一方で、おばあさんを突き飛ばした酔っ払いに立ち向かうなど、正義感あふれる一面も。そんな愛すべき「ニーニー」を好演するのが竜星涼(29才)だ。
2010年にデビューした竜星が注目されたのは、『獣電戦隊キョウリュウジャー』(2013年・テレビ朝日系)のレッド役だった。183cmの長身を生かしてモデルとしても活動し、2016年にはパリコレデビューを果たした。
「端正な顔立ちですが、賢秀のような三枚目キャラも演じられます。肌の美しさも評判で、2016年に発売したセカンド写真集ではフルヌードを披露してファンを狂喜させました」(テレビ局関係者)
デビューから今年で12年。華々しいキャリアに見えるが、同世代の活躍を横目に悔しい思いをすることも少なくなかった。
「同じ戦隊ヒーロー出身の山田裕貴さん(31才)や横浜流星さん(25才)は話題作の主演に続々と抜擢されるなか、竜星さんにはなかなかスポットライトが当たりませんでした」(前出・テレビ局関係者)
苦難の時期を支えたのは芸能界入りのきっかけをつくった母だった。
「進路に悩んでいたとき、矢沢永吉さんの大ファンであるお母さんが、彼の自伝『成りあがり』を竜星さんに渡して鼓舞した。本を読んで『何か輝けるものを見つけたい』と考えていたところ、数日後に原宿で芸能事務所にスカウトされたそうです。
竜星さんはブレークしたいまも、東京郊外にある実家にお母さんと2人で暮らしています。彼はお母さんととても仲がよく、ライブや映画にも一緒に出かけるほど。いまだに実家から仕事に通っているのは、『自分が家を出ると、母親がひとりになってしまう』と心配してのことだとか」(芸能関係者)
ニーニーは私生活でも家族思いだった。
※女性セブン2022年5月12・19日号