芸能

仕事への不安抱えた渡辺裕之さん 撮影現場から妻に2時間電話することも

妻の原が第一発見者だったという

妻の原が第一発見者だったという

 あまりに突然のことだった。愛妻家で、家族思いで、周囲から慕われた渡辺裕之さん(享年66)がこの世を去った。悲しみ以上に残ったのは、なぜ渡辺さんがその“選択”をしたのかという疑問──その陰には、いつもエネルギッシュな人だからこそ陥る落とし穴があったのかもしれない。

 神奈川・横浜市内の静かな住宅街に、あたたかみのあるオレンジ色の外壁が印象的な、豪華な邸宅がある。軒下には電飾が施され、門に掛けられた「こども一一〇番のいえ」の札からは、この家の住人の人柄が伝わってくる。その玄関にうつむきかげんの弔問客が吸い込まれていく──ここは、5月3日に急逝した渡辺裕之さんの自宅だ。25年以上連れ添った夫の突然の死に、妻の原日出子(62才)は憔悴しきった様子だという。

 死因は「縊死」。聞き慣れないこの言葉は、一般的には「首を吊って亡くなること」を意味する。いつもエネルギッシュで、芸能界のみならず、近隣住民からも慕われていた渡辺さんは、周囲に悩みを吐露したり、弱みを見せることが極端に少ない性格だったという。だが、親交の深い関係者は最近、渡辺さんの異様な言葉を耳にしていた。

「アイツに金を取られた。オレは狙われているんだ」──。

エネルギッシュな姿を見せたいというプレッシャー

 渡辺さんは、自宅の地下室で心肺停止の状態で倒れていた。見つけたのは原だった。

「この日はゴールデンウイーク中ということもあり、渡辺さんも原さんもオフでした。原さんが昼食の準備を終え、地下室にいる渡辺さんを呼びに行って発見したそうです」(芸能関係者)

 その地下室は、何事にもアクティブだった渡辺さんのすべてが詰まった場所だった。筋骨隆々とした肉体の維持のために欠かせないさまざまなトレーニング器具に日焼けマシン、ジャグジー、音楽好きの渡辺さんらしくカラオケやドラムセットもあり、ゴルフクラブやワイン、ラジコンなど、多趣味で知られる渡辺さんのコレクションがずらりと並べられていた。

 渡辺さんのインスタグラムを見ると、つい最近まで笑顔の写真がアップされている。だが、その様子とは裏腹に、近年は深刻な悩みを抱えていたようだ。

「実際にはこの2年ほど元気がなく、顔色も冴えませんでした。コロナ禍だけが理由ではないですが、以前のように仕事が入らず、思い悩んでいたようです。先のことを考えると不安になり、食事も満足に喉を通らないようでした。それでも、人前に出るときには周囲が期待するエネルギッシュな姿を見せたいと責任感を抱き、それが余計な負担になっていたのかもしれません」(テレビ局関係者)

スクープを通知で受け取る(無料)

関連キーワード

関連記事

トピックス

都内の人気カフェで目撃された田中将大&里田まい夫妻(時事通信フォト/HPより))
《ファーム暮らしの夫と妻・里田まい》巨人・田中将大が人気カフェデートで見せた束の間の微笑…日米通算200勝を目前に「1軍から声が掛からない事情」
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
新横綱・大の里(時事通信フォト)
《横綱昇進》祖父が語る“怪物”大の里の子ども時代「生まれたときから大きく、朝ご飯は2回」「負けず嫌いじゃなかった」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ヤクザが路上で客引きをしていた男性を脅すのにトクリュウを呼んで逮捕された(時事通信フォト)
《ヤクザとトクリュウの上下関係が不明に》大阪ミナミでトクリュウを集めて客引き男性を脅して暴力団幹部が逮捕 この事件で”用心棒”はどっちだったのか 
NEWSポストセブン
2013年大阪桐蔭の春夏甲子園出場に主力として貢献した福森大翔(本人提供)
【10万人に6例未満のがんと闘う甲子園のスター】絶望を支える妻の献身「私が治すから大丈夫」オリックス・森友哉、元阪神・西岡や岩田も応援
NEWSポストセブン
新横綱・大の里(時事通信フォト))
《地元秘話》横綱昇進の“怪物”大の里は唯一無二の愛されキャラ「トイレにひとりで行けないくらい怖がり」「友達も多くてニコニコしてかわいい子だったわ」
NEWSポストセブン
ミスタープロ野球として、日本中から愛された長嶋茂雄さんが6月3日、89才で亡くなった
長島三奈さん、自身の誕生日に父・長嶋茂雄さんが死去 どんな思いで偉大すぎる父を長年サポートし続けてきたのか
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
金髪美女インフルエンサー(26)が “性的暴力を助長する”と批判殺到の「ふれあい動物園」企画直前にアカウント停止《1000人以上の男性と関係を持つ企画で話題に》
NEWSポストセブン
逮捕された波多野佑哉容疑者(共同通信)。現場になったラブホテル
《名古屋・美人局殺人》「事件現場の“女子大エリア”は治安が悪い」金髪ロングヘアの容疑者女性(19)が被害男性(32)に密着し…事件30分前に見せていた“親密そうな様子”
NEWSポストセブン
東京・昭島市周辺地域の下水処理を行っている多摩川上流水再生センター
《ウンコは資源》排泄大国ニッポンが抱える“黄金の資源”を活用できてない問題「江戸時代の取引金額は10億円前後」「北朝鮮では売買・窃盗の対象にも」
NEWSポストセブン
ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《佳子さまの寝顔がSNSで拡散》「本当に美しくて、まるで人形みたい」の声も 識者が解説する佳子さま“現地フィーバー”のワケ
NEWSポストセブン