芸能

重視される個人視聴率で見る春ドラマ 好調は二宮主演『マイファミリー』

わたナギは大ヒット

『マイファミリー』(TBS系)で二宮和也と夫婦役の多部未華子

 2022年の春ドラマ視聴率争いも本格化してきた。木村拓哉(49才)や綾瀬はるか(37才)、二宮和也(38才)、高橋一生(41才)、柴咲コウ(40才)、上野樹里(35才)、広瀬アリス(27才)、土屋太鳳(27才)、間宮祥太朗(28才)、今田美桜(25才)と今クールのドラマは例年よりさらに豪華な俳優陣が揃い踏みしているようだ。テレビ解説者の木村隆志さんが説明する。

「今クールの特徴は実力派と若手の対決です。2020年4月に視聴率の調査方法が変わったことにより、対決構図が顕著になりました。

 若い世代の新たな視聴者を掴もうとするテレビ局の思惑と、これまでドラマを楽しんできた50代や60代の女性視聴者を確実に獲りたいというテレビ局の考えもある。

 ターゲットがより明確に分かれたので、テーマも万人受けする警察モノや医療モノ一辺倒から、世相を反映して多様化しつつあります。総合的に見て、いまが日本のドラマの転換期と言えます」

 以前の視聴率調査は家単位で測定され、何世帯がテレビをつけていたかを示す割合「世帯視聴率」で行われたが、現在は人単位で測定され、何人テレビを観ていたかを計算する「個人視聴率」が重要視されている。

 かつては『太陽にほえろ!』(日本テレビ系)や『積木くずし』(TBS系)、『ビューティフルライフ』(TBS系)などが視聴率40%を超えていたが、現在は大台を超えるドラマはなかなかない。

 ドラマの転換期にあり、各局、本気の作品を投入しているからこそ熾烈でおもしろい──新戦国時代に「観るべき」「観てもムダ」なドラマを、テレビの専門家たちが鋭く切り込んだ!

15年ぶりの直接対決

 現在、放送されている春ドラマの平均個人視聴率(4月18~24日、関東地区、ビデオリサーチ調べ)でトップを走っているのが、二宮和也主演の『マイファミリー』(TBS系)だ。

「テレビ局ごとに指標は分かれていますが、一般的に個人視聴率のよし悪しは5.5%未満、7%前後、11%以上の3段階に分けられています。近年、個人視聴率は過去最低を更新しているのですが『マイファミリー』は7.1%と上々です。ちなみに、前クールで話題だった菅田将暉さん(29才)主演ドラマ『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)も7〜8%台でした」(テレビ局関係者)

 二宮は今作で、誘拐された娘を警察に頼らず自分たちだけの力で取り戻す夫婦を多部未華子(33才)と演じる。漫画家・テレビウオッチャーのカトリーヌあやこさんが言う。

関連記事

トピックス

渡邊渚さんが性暴力問題について思いの丈を綴った(撮影/西條彰仁)
《渡邊渚さん独占手記》性暴力問題について思いの丈を綴る「被害者は永遠に救われることのない地獄を彷徨い続ける」
週刊ポスト
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
《会社の暗部が暴露される…》フジテレビが恐れる処分された編成幹部B氏の“暴走” 「法廷での言葉」にも懸念
NEWSポストセブン
週刊ポストの名物企画でもあった「ONK座談会」2003年開催時のスリーショット(撮影/山崎力夫)
《追悼・長嶋茂雄さん》週刊ポストが1年前に託された最後のメッセージ「私の人生は野球に始まり、これからも常に野球とともにあります」
週刊ポスト
母・佳代さんと小室圭さん
《眞子さん出産》“一卵性母子”と呼ばれた小室圭さんの母・佳代さんが「初孫を抱く日」 知人は「ふたりは一定の距離を保って接している」
NEWSポストセブン
長嶋茂雄さんとの初対戦の思い出なども振り返る
江夏豊氏が語る長嶋茂雄さんへの思い 1975年オフに持ち上がった巨人へのトレード話に「“たられば”はないが、ミスターと同じチームで野球をやってみたかった」
週刊ポスト
元タクシー運転手の田中敏志容疑者が性的暴行などで逮捕された(右の写真はイメージです)
《泥酔女性客に睡眠薬飲ませ性的暴行か》警視庁逮捕の元タクシー運転手のドラレコに残っていた“明らかに不審な映像”、手口は「『気分が悪そうだね』と水と錠剤を飲ませた」
NEWSポストセブン
金田氏と長嶋氏
《追悼・長嶋茂雄さん》400勝投手・カネやんが明かしていた秘話「一緒に雀卓を囲んだが、あいつはルールを知らなかったんじゃないか…」「初対決は4連続三振じゃなくて5連続三振」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
《レーサム創業者が“薬物付け性パーティー”で逮捕》沈黙を破った奥本美穂容疑者が〈今世終了港区BBA〉〈留置所最高〉自虐ネタでインフルエンサー化
NEWSポストセブン
「秀才」に突然訪れた“異変”の原因とは(イメージ)
中受で超難関中高一貫校に入学した「秀才」に突然訪れた“異変”の原因とは「腹痛と下痢を繰り返し、成績は最下位クラス…」《エリートたちの発達障害》
NEWSポストセブン
《女子バレー解説席に“ロンドン五輪メダル組”の台頭》日の丸を背負った元エース・大林素子に押し寄せる世代交代の波、6年前から「二拠点生活」の現在
《女子バレー解説席に“ロンドン五輪メダル組”の台頭》日の丸を背負った元エース・大林素子に押し寄せる世代交代の波、6年前から「二拠点生活」の現在
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《大谷翔平が帰宅直後にSNS投稿》真美子さんが「ゆったりニットの部屋着」に込めた“こだわり”と、義母のサポートを受ける“三世代子育て”の居心地
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! ミスター長嶋茂雄は永久に!ほか
「週刊ポスト」本日発売! ミスター長嶋茂雄は永久に!ほか
NEWSポストセブン