芸能

上島竜兵さん、志村けんさん逝去後に呟くようになった「寂しさ」と家計を支えた妻・広川ひかるとの夫婦愛

2009年、映画『カールじいさんの空飛ぶ家』いい夫婦プレミアム試写会に出席した上島夫妻

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 人気お笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」メンバーの上島竜兵さん(61)の訃報に、芸能界で悲しみの声が広がっている。上島さんは5月11日未明、東京・中野区の自宅から救急搬送された。同日午前1時ごろ、搬送先の病院で死亡が確認されたという。所属事務所は、「亡くなったことは事実です。今は呆然としています」とコメントしている。

 ダチョウ倶楽部は1985年、上島さん、寺門ジモン(59)、肥後克広(59)、南部虎弾(70、後に脱退)で結成。1989年から1996年にかけて放送された『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』(日本テレビ)に出演し、体を張った企画に挑む中で、熱々おでんや熱湯風呂など独自のリアクション芸が開花していった。上島さん個人としても「くるりんぱ」や「訴えてやる!」などのギャグで人気を集め、『爆笑!スターものまね王座決定戦スペシャル』(フジテレビ)に出演するなど、ものまねの分野でも活躍していた。

 ものまねタレント・広川ひかる(51)と結婚したのは、まだ若手芸人だった1994年のことだ。ものまねの営業などで同席する中で自然と交際に発展し、付き合って3年半でゴールインした。結婚当時、上島さんは「ものまねタレントだけあって、毎日違う女になってくれるのが魅力です」と茶目っ気たっぷりにコメントしていた。

 大の酒好きで知られる上島さんは、売れない若手芸人を誘って、頻繁に飲み会を開催していた。ブレイク前に面倒を見てもらった有吉弘行(47)や土田晃之(49)は、上島さんを恩人として慕い、“竜兵会”は芸能界の一大グループとなった。

「メンバーが多忙になったため、近年は『竜兵会』を開催する回数もめっきり減っていたようですが、今から10年ほど前はほぼ毎日が飲み会でした。1日に4軒まわることも多く、朝帰りが日常だったようです。基本的には上島さんのおごりで、若手の芸人さんを10人以上引き連れてお店で飲むこともあったので、金銭的な負担も少なくなかったはず」(テレビ局関係者)

 金銭面で大らかな上島さんの隣で妻・広川が手綱を握り、家計を支えた。

「上島さんの飲み代をセーブすべく、広川さんはお会計を全てカード払いにさせて、明細をチェックしていました。飲み代が許容額を大幅に超えた場合は、本人に問いただすこともあったとか。広川さんは過去にはテレビ番組で家計診断コーナーを担当していたほどマネーリテラシーが高い。株やFXの投資にも積極的でした。人気芸人である上島さんの収入は十分あるとはいえ、あれだけ飲んでも家計が成り立っていたのは、奥さんの手腕による部分が大きかったと思いますよ」(前出・テレビ局関係者)

 後輩芸人との交流に加えて、上島さんが「師匠」と崇める志村けんさんとの飲み会も大切な時間だった。志村さんとの出会いは、麻布十番での飲み会だ。1997年、出会ってすぐに『志村けんのバカ殿様』(フジテレビ)への出演が決定した。2006年からは志村さんの主催公演『志村魂』にも出演し、公私ともに親交を深めた。

「上島さんは仕事が終わると、すぐに電話をかけて、麻布十番で飲んでいる志村さんと合流。”おネエちゃん”の話から、お笑いに関する話まで。多い時は週に4回も飲んでいたとか。奥さんからは“志村さんと結婚したらよかったじゃない”と言われることもあったそうです」(芸能記者)

 しかし20年以上の付き合いだった志村さんは、新型コロナウイルスに感染し、2020年3月に逝去した。

「志村さんが亡くなってからというもの、上島さんは“寂しい”とよく呟くようになりました。コロナ禍により、昔のように気軽に飲み会を開くことも難しくなりました。仕事などへの不安を口にするようにもなってきて、ひとり飲む夜もあったようです」(芸能関係者)

 故人がどんな想いを抱えていたのか、今となってはわからない。しかし生前の上島さんが多くの人々を楽しませ、愛されてきたことに間違いはない。ご冥福をお祈りいたします。

【相談窓口】

「日本いのちの電話」

ナビダイヤル 0570-783-556(午前10時~午後10時)

フリーダイヤル 0120(783)556(毎日:午後4時~同9時、毎月10日:午前8時~翌日午前8時)

 

 

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