5月27日から始まるアイスショー「ファンタジー・オン・アイス」全4公演(幕張、名古屋、神戸、静岡)に、北京五輪後初めて姿を見せる予定の羽生結弦(27才)。すでに抽選販売が開始されたチケットは争奪戦となり、「幕張全滅」というワードがトレンド入りするほどだ。彼の去就に多くのファンが注目するなか、ある噂が聞こえてきて──。
《まだまだ時間はかかるかもしれないですが、もっと練習したいなという気持ちはあります。北京オリンピックで学んだことも、経験できたいい感覚もあるので、このまま練習していきたいです》
《これからも、羽生結弦を、羽生結弦のスケートを楽しみにしていただけるように、努力し続けます。これからも応援、よろしくお願いします!》
全国の書店で、4月27日に発売されたフィギュアスケート専門雑誌『アイスジュエルズ Vol.16』の売り切れが相次いでいる。
この号では、2月の北京五輪で初めて公式に認定された4回転アクセル(以下4A)について、羽生結弦が特別寄稿。
自身の書籍以外で、彼が自ら筆を執ることはめったになく、発売前から話題に。貴重な一冊となった。
なかでも注目を集めたのは、冒頭の文章だ。
「4Aの分析は極めて理論的で、彼が日常的に自身の技術を細かく分析していることがよくわかりました。
そして、北京五輪後はしばらく羽生選手の進退が注目されてきましたが、この文章を読む限り、どうやら彼がこれからも4Aを練習し、完成を目指していることがうかがい知れます。引退するにせよ、現役を続行するにせよ、彼の挑戦が続くことは間違いないでしょう」(スケート連盟関係者)
日本スケート連盟は4月21日、東京都内で理事会を開き、2022年度の強化選手を承認した。フィギュアスケートの「特別強化選手」の男子では、「羽生結弦(ANA)」の名が筆頭に挙げられている。
「引退を表明していない選手は、選手の意向とは関係なしに特別強化選手にリストアップされます。竹内洋輔フィギュア強化部長は“認定基準に沿って、例年通りこれまで引退の意志を伝えてきた選手以外を指定した”と説明しました。つまり、羽生選手は連盟に引退の意思表示をしていないようです」(前出・スケート連盟関係者)
羽生は北京五輪で負傷した右足首捻挫の治療のため、3月の世界選手権を欠場し、その後は公の場に姿を現していない。
この間、世界のリンクで一緒に戦ってきた仲間たちが、相次いで引退を表明している。
男子では羽生とともに平昌五輪に出場した同い年の田中刑事(27才)が4月11日、自身のSNSで引退を発表。29日には引退会見を行った。
「昨年の全日本選手権のときにはすでに引退を決めていたそうで、そのときに羽生選手にも意志を伝えたそうです。
2人は幼い頃から合宿などを共にし、切磋琢磨してきた仲。当時は田中選手より体力が劣っていた羽生選手が、彼に対し闘争心を焚きつけられたこともありました。引退後、田中選手はコーチとプロスケーターを両立させていくそうですが、羽生選手が彼の決断に何を思ったのか、気になるところですね」(前出・スケート連盟関係者)