東京・渋谷にあるハプニングバー「眠れる森の美女」が5月7日深夜、警視庁の摘発を受けた。行為に及んでいた客の男女が公然わいせつの現行犯で、経営者の男(40)と従業員9人が公然わいせつ幇助の疑いで逮捕された(客の男女はすでに釈放)。
ハプニングバーとは、会員制バーを装いつつ、実態は様々な嗜好を持った客が集い、ハプニングと称していかがわしい行為を行なう店のこと。同店はホームページで「日本最大級」を謳う大規模店で、警視庁によると2020年10月以降の1年半で5億円以上を売り上げたとみられる。
当日、店内ではローションを水鉄砲に入れて打ち合うイベントが行われており、男女約70人が来店していたが、混沌とした空間に突如「警察です!動かないで!」という大声が響いた。現場に居合わせた常連客の20代女性・Aさんが語る。
「月に4回、多い時は8回くらい通っていました。スタッフさんも優しくて、気軽にフラリと立ち寄れる。そこで出会った男性としたり。私にとっては安らぎの場所でしたね」
その夜は前述のイベントが開催されていた。
「私が店に行ったのは夜11時頃。配られたシャツをノーブラで着て、下はパンツ1枚。みんなでキャッキャ言いながらローション水鉄砲を撃ちまくって、童心に帰ったようにはしゃいでいました。フロアには50人くらいいたんじゃないかな。早い人は8時頃から来ていたみたいで、一通り遊んでバーでしっぽりしている客もいた」(Aさん)
日付も変わったころ、遊び疲れたAさんは1階にシャワーを浴びに行こうとした。シャツを脱ぎ、バスタオルを巻く。その直後のことだった。
「10人程の私服の男女がフロアになだれ込んできたんです。しかもカメラを回してて、撮影厳禁なのにこの人たち何やってんだろうと思ったら、『警察です! 動かないで!』って。最初はイタズラかと思いましたが、本物の捜査員だと気づくと、心臓がバクバク。人生終わったな、と。当時は2階でハプってる人が居たのは知らなかったし、私らを狙いに来たと思ったんです」(Aさん)