「“夢満載”の内容でお届けします!」──そんな宣言とともに、還暦を迎えた布袋寅泰(60才)の全国22公演におよぶツアーが、5月7日に始まった。
ツアー初日から遡ること数日、都内の高級しゃぶしゃぶ店で、布袋はツアーに向けて英気を養っていた。一緒にテーブルを囲んだのは、妻の今井美樹(59才)だった。
薄手のダウンの下に着た、コムデギャルソンのストライプシャツが、今井のスラリとしたスタイルのよさを強調する。ベージュのパンツスタイルで髪をアップにしたカジュアルな装いだ。
食事を終えたふたりは、一緒にタクシーに乗り込み、都内のタワーマンションへと入って行った。
「2012年に、布袋さんと今井さんは娘さんを連れてロンドンに移住しました。今井さんは、仕事があるときに帰国する生活でしたが、今回は布袋さんのツアーと合わせて、一時的に“同伴帰国”したようです」(音楽関係者)
今井の日本での活動は限定的だった。2018年にアルバムをリリースした際には、テレビやラジオ、新聞や雑誌と、休む間もなくプロモーションに励んだが、最近は表に出ることはあまりなく、今年2月にゲスト出演した音楽番組も、イギリスからの中継だった。
公式サイトに綴られるブログも、コロナ禍のロンドンでの暮らしぶりを伝えるものが多かった。そんな今井がなぜ帰国を決断したのか。その理由には、遠くロンドンで感じた孤独感があった。
「布袋さんは昨年夏、東京パラリンピックの開会式に出演するためにひとりで帰国しました。以降コロナ禍もあって、イギリスに戻ることができなくなってしまったんです。
その間に、大学生になった娘さんが今井さんの元を離れて寮生活をスタート。今井さんはロンドンで“ひとりぼっち”になってしまったんです」(前出・音楽関係者)
日本にいる布袋とは毎日のようにテレビ電話でやりとりをしていたというが、開会式参加に続き、『NHK紅白歌合戦』への出場、アルバムリリースや自身のライブに加え、ほかのアーティストのプロデュースなども行うなど、布袋の“単身赴任”は9か月にもおよんだ。
「布袋さんの、“ロックの本場イギリスで勝負したい”という夢につきあう形で今井さんも移住をしましたが、当時は戸惑うことも多かったみたいです。娘さんも、慣れない環境で不登校のような状態になってしまったこともあったそうです。
イギリス生活にも慣れてはいましたが、ひとりでの生活はかなり堪えたみたいで。結局、布袋さんは2月頃にイギリスに戻りましたが、すぐに今回のツアーのために日本にとんぼ返りしなければならなかった。
コロナ禍がどうなるかわからず、また長い期間布袋さんがイギリスに戻れなくなってしまう不安もあって、一緒に日本に帰国することになったと聞いています。布袋さんと長く離れていること自体にも、少なからず不安はあったと思います」(芸能関係者)