ロッテと球審のトラブルが相次いでいる。5月15日の対オリックス戦で、見逃し三振に倒れた4番のレアードが白井一行球審(44)に抗議。すると白井球審は激昂し、暴言を理由に退場を言い渡した。
4月24日のオリックス戦でも、先発の佐々木朗希が判定に不服な態度を示したと受け止めた白井球審がマウンドに詰め寄る一幕があったばかり。
その言動が球界でも賛否を巻き起こすなか、「不遜なイメージばかりが先行していますが、実は球審のなかでもユニークなキャラで知られた人です」と明かすのは、あるスポーツ紙記者だ。
白井球審は1997年2月にパ・リーグ審判員に入局したベテランで、2021年9月には1500試合出場を達成。
「ストライク時に『アアアイイイッッ!』と甲高い声で叫ぶ独特のスタイルで、一部プロ野球ファンの間で『アーイの白井』として知られていました」(スポーツ紙記者)
ユーチューブにはストライク時の叫び声を集めた『白井球審のアーイ集』なる動画まであり、再生数は44万回超(5月19日時点)を記録している。
2017年3月、WBCの強化試合でオーストラリア代表対阪神戦の球審を務めた際には、その独特な叫び声にオーストラリア代表が仰天。チームの公式ツイッターが〈STEEERIIIIIIIKEEEEEEEE!〉と、白井球審の動画付きでアップする一幕もあった。
「2018年には球審のなかで最も声が大きいという理由で、『審判員奨励賞』も受賞しました」(同前)
プロ野球情報バラエティ番組『球辞苑』(NHKBS1)に白井球審が登場した際には、AKB48の大ファンであることを明かし、ストライク時に指で「K」の形を作る自身の動作について、「(AKB48の)チームKの公演を見て思いついた」と語った。
「ちなみに推しメンバーは2014年にグループを卒業した大島優子だったそう。妻子持ちで、家庭では良きパパだとか」(別のスポーツ紙記者)
マスクの内側も人間味に溢れていた。
※週刊ポスト2022年6月3日号