人間とは、その人が食べたものである—これはドイツの哲学者・フォイエルバッハが遺した言葉。文字通り、私たちの体はたんぱく質や脂質、水分やミネラルなど、食物から摂取した栄養素によって形づくられている。
しかし、その中には体に害を及ぼすものも混在している可能性が極めて高い。田中病院院長の田中優子さんが解説する。
「現代社会に生きるうえで、大型魚が含有する水銀や、缶詰や鍋のアルミニウム、加工食品の添加物や防腐剤、空気中の排ガスや黄砂といった有害物質を避けて通ることは不可能です。
しかし、こうした不純物が体内に蓄積することで、肌荒れや頭痛、疲労感といった不定愁訴からがんのような大病まであらゆる病気や不調の原因になる。有害物質に蝕まれない健康な体と活発な脳を保つためには、デトックス効果のある食品を積極的に食卓に取り入れ、不純物をいかに排出するかがカギになります」
では、どんな食品をどう食べれば毒を排出することができるのか。食と健康の専門家にアンケートを実施した。
以下、20人の「食と健康の専門家」に「体と脳の毒を出す最強食品」を挙げてもらい、1位を5点、2位を4点、3位を3点、4位を2点、5位を1点として集計。5点以上を獲得した食品を掲載した。石原新菜さん(イシハラクリニック副院長)、内野勝行さん(脳神経内科医)、内山葉子さん(葉子クリニック院長)、小野咲さん(腸活専門看護師)、金丸絵里加さん(管理栄養士)、工藤孝文さん(みやま市工藤内科院長)、黒尾誠さん(自治医科大学教授)、黒田愛美さん(医師/アスリート)、佐々木欧さん(秋葉原駅クリニック医師)、里見英子さん(里見英子クリニック院長)、関口由紀さん(女性医療クリニックLUNAグループ理事長)、田中優子さん(田中病院院長)、野口知恵さん(管理栄養士)、浜本千恵さん(管理栄養士)、福田千晶さん(医学博士)、堀田忠弘さん(医学博士)、堀知佐子さん(管理栄養士)、星子尚美さん(星子クリニック院長)、前田あきこさん(管理栄養士)、矢澤一良さん(早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構)