家庭内感染や無用な衝突を避けるために、コロナ禍で“別居”を選択する夫婦は少なくない。芸能界で「世紀の二世夫婦」と呼ばれた松田翔太(36才)と秋元梢(34才)もコロナを機に距離を置きはじめたが、すれ違いの日々が続いて──。
4月半ば、大樹がそびえ立つ新緑に満ちた庭園で、一組の男女が永遠の愛を誓った。タキシード姿が凜々しい新郎は松田龍平(39才)。レースをあしらった可憐なドレスを身にまとう新婦は、モーガン茉愛羅(24才)である。この日、都内の会員制レストランで行われたふたりの披露宴には、芸能界の友人らが招かれた。著名なアーティスト、モデル、俳優の中には龍平の弟の松田翔太ら“松田ファミリー”の面々も顔を揃えていた。
だが、家族の門出を祝う場に、2018年に結婚した翔太の妻・秋元梢の姿が見当たらない。翔太の仕事関係者が声を潜める。
「実は、ふたりは最近、距離を置いて生活しているようなんです。翔太さんが周囲に『けんかが絶えず、別々に暮らしている』と漏らしたこともありました」
披露宴から半月ほどが過ぎた5月初旬、梢はひとりで自宅を出た。自家製の梅酒が入った瓶を携えて、タクシーで向かったのは下町にある梢の実家、九重部屋だった。
「最近、実家の近くで梢さんの姿を見かけるようになりました。よくお姉さんと外出されていますよ」(近所の人)
一方の翔太が最近、頻繁に出入りしているのが、3年ほど前に設立し、翔太が代表取締役を務める会社のオフィスだ。梢と同じく、自宅に戻らない日も多いという。いまなおファンの多い名優の松田優作さん(享年40)を父に持つ翔太と、「ウルフ」と呼ばれた大横綱・千代の富士関(先代九重親方)の愛娘である梢。「世紀の二世夫婦」と呼ばれたふたりに、何があったのか──。
妻に「敬語を使ってほしい」
ふたりの交際が公になったのは2014年頃。当時から、梢は世界に通用するモデルとしての実績を積んでいた。
「梢さんは理想の男性像に“父より強い人”を挙げるほど、父親思いの娘さんでした。翔太さんを紹介された九重親方は『いい男を連れてきたな』と手放しで喜んでいたそうです。すい臓がんを患った後も親方は、ふたりのことを気にかけて、梢さんにはしっかりとした結婚式を挙げてほしいと望んでいたといいます」(角界関係者)
親方は愛娘の晴れ姿を見ることなく2016年7月にこの世を去り、喪に服した後で、ふたりは親方の言いつけを守るかのように都内の神社で盛大な式を開いた。この結婚は互いの家族はもちろん世間からも祝福された。
「『嘘はつかない』、『記念日は一緒に過ごす』などをルールとしたふたりのフラットな関係性は自然体で好感度が高く、理想の夫婦ランキングに名を連ねるほどでした」(芸能関係者)