元プロボクシング8階級王者で“フィリピンの英雄”といわれるマニー・パッキャオが来日した。夜の銀座に姿をあらわしたパッキャオが、集まったファンに神対応を見せていた様子をキャッチした。
世界的スターが来日した理由を、スポーツ紙記者が語る。
「5月22日に栃木県で開催された『マニー・パッキャオ チャリティマラソン』に参加するためです。パッキャオはこのチャリティマラソンの収益を母国フィリピンの子供たちの学習支援や台風による被災地の復興に役立てるそうで、1500人が参加したイベントでは、参加者に自ら表彰状を渡すなど献身的に活動していたようです」
パッキャオのサービス精神はプライベートでも変わらなかった。日本に到着した5月19日23時30分過ぎ、羽田空港国際線ターミナルの到着口に姿を見せるや、待ち構えていたファンに笑顔で対応していたという。現地にいたスポーツライターが語る。
「ファンが10数人いましたが、到着して疲れているはずなのに、嫌がるそぶりもなく、サインや写真撮影に笑顔で応じていました。その後、妻や子供、友人ら総勢20人を伴い待っていた車8台に乗り込みました。パッキャオが乗ったのは黒塗りの大きなリムジンで、友人らの乗るワンボックスカーを引き連れて発車する様子は、さすが世界的スターの風格でした」
その後、パッキャオが再び姿を見せたのは日付が変わった深夜。東京・銀座の高級ホテルの最上階にあるレストランで、深夜3時まで遅めのディナーを楽しんだパッキャオが店を出ると、またしてもファンが10人近く待ち受けていた。ここでもさらなる“神対応”を見せたという。
「周りを囲むセキュリティスタッフはファンが近寄らないようにしていましたが、パッキャオは自ら『OK』とファンに歩み寄っていきました。遅くまで待っていてくれたことが嬉しかったのでしょう。握手やサイン、写真撮影にも笑顔で応じていました。通りがかりにパッキャオの存在に気付いた人たちにも笑顔で手を振るなど、そのサービス精神には驚かされました」(同前)
その後、パッキャオを乗せたリムジンで帰途へ。途中、パッキャオのリムジンが赤信号ギリギリで交差点を走り抜けると、後続の7台は止まることなく堂々と信号無視でそれに続き、銀座を後にした。道交法は守っていただきたかったが、やはり規格外のスターであることだけは日本のファンの胸に刻まれたようだ。