CMでもおなじみの『高須クリニック』が、東京・銀座に新たなクリニックを開院した。50年以上日本の美容医療の最先端で活躍するレジェンド、統括院長の高須克弥さんに最新の美容事情を聞いた。
「コロナ前もいまも、患者さんの希望はまったく同じ。若い人は美貌が欲しくて、年配の人は若さが欲しい。若返りを希望する患者さんには、ぼくが見本なの。2か月くらい前に首と眉下のたるみをリフトアップしたんだけど、もうほとんど跡もわからないでしょ? 人中(鼻の下と上唇の間)を短くしたのは新たな試み。ここを短くすると若く見えるんです」
と、自身の顔で施術を解説。ツヤツヤの肌はピンと張り、年齢よりずっと若々しく見える。
「たるみは、余分な皮膚を切って持ち上げる昔ながらのフェイスリフトがやっぱり一番効果的。でも、美の基準は常に変化していて、いまはいかに周りに気づかれず、自然に変われるかが求められます。それが時代の価値観だから、患者さんの希望を叶えることが大事。
その点『高須クリニック』では、手術から最新のマシンまで多岐に渡った治療ができます。クリニックは、症例数で選ぶのが大事。たくさんやると上手くなるんですよ。だからぼくは、ずっと実験台になってるの(笑い)」
大がかりな手術が主流で、一部の特別な人たちのものだった美容医療が、「プチ整形」の登場でグッと身近になった。
「最初は『インスタントでもちが悪い』と言われたけど、いまはこれが主流になったね」(高須氏)
以下、高須克弥院長が日本に広めた施術を紹介しよう。
・糸リフト
吸収される糸を皮膚に入れて引き上げる「糸リフト」。高須院長は初期から積極的に取り入れ、さまざまな糸を考案。最新のものは腫れ、傷跡がほとんどない。
・埋没法
メスを使わず、まぶたの内側を糸で留めることで二重を作る。日本人の目元を変えたこの画期的な手法と、専用の糸を開発したのも高須院長。現在でも、最も人気がある施術のひとつ。
・ヒアルロン酸隆鼻注射
スウェーデンでしわ取りに使用されていたヒアルロン酸にも、いち早く注目。「アジアでは鼻を高くするのに使える、と言ったら笑われたけど、この施術も流行りましたね」。
・脂肪吸引
お腹やお尻など、不可能だった部分痩せが努力なしでかなう。
「ヨーロッパで研修して、日本に広めたときは批判も多かったけど、患者さんが殺到しました」(高須氏)
特殊な管(カニューレ)を挿入し、脂肪をまんべんなく吸引。1度の施術で気になっていた脂肪がなくなり、スリムなボディーに。
【プロフィール】
「高須クリニック」統括院長・高須克弥/1945年愛知県生まれ。医学博士。海外で最新の美容外科技術を学び、1976年『高須クリニック』を開院。「プチ整形」をはじめ、数々の革新的な施術を広め、日本の美容医療界を牽引する。
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赤坂にあった東京院が銀座に場所を移し、『銀座高須クリニック』としてオープン。白を基調とした明るい院内は、プライバシーに配慮されたゆったりした作り。空中に紫外線を照射するなど、新型コロナ対策も万全。
銀座高須クリニック
東京都中央区銀座一丁目8-19 キラトリギンザ11階 ※高須クリニックは全国に5院を展開
撮影/平林直巳
※女性セブン2022年6月9日号