国内

ロシア産輸入困難で増加が懸念される密漁 元組長が明かす“逃げるが勝ち”な実態

ロシアからの水産物輸入減少が懸念されている(イメージ)

ロシアからの水産物輸入減少が懸念されている(イメージ)

 警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は、ロシアのウクライナ侵攻に伴うロシア産品の輸入困難な状況から今後、増加が懸念されている日本の海での密漁について。

 * * *
 ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、ロシア産の水産物の輸入減少への懸念と国産の不漁などが複合して、国内では水産物の価格が上昇している。特にサケやマス、カニに影響が出ており、東京都中央卸売市場では高値が続いているようだ。カニ輸入にしろ国産にしろカニの価格が高騰し続ければ、密漁が増えるかもしれない。そこで、ある暴力団の元組長A氏に密漁について話を聞いた。

「今はもう辞めてしまったヤクザが多い」というが、「オホーツク海では昔、定置網や刺し網のブイに代紋が入っていた。その下は全部、組のモノだ。当時の密漁はそれぐらい儲かった」とA氏は語る。刺し網といえばカニ漁だ。

 ブイに代紋が入っていたというのは、さすがに昭和の頃の話らしい。そのようなブイがいくつも並ぶ海を見て、漁師たちはどう思ったのだろうか。今は獲れる量も減り、安い輸入品が増加、燃料代は高騰し、取締りも規制も年々厳しくなってきた。儲かっていた頃とは時代が違い、密漁しても割に合わなくなったようだ。密漁を行っていたヤクザたちの高齢化も理由の1つらしい。

「密漁はヤクザとテキヤで分けるなら、テキヤの仕事だ。テキヤは季節モノ、密漁もモノによって時期が限られている。昔はある時期、組の事務所に電話すると、『今、コンブ漁に出ている』という返事があったくらいだ。組によっては、密漁がシノギの中心だった所もある」

コンブも獲れた場所や質、大きさなどにより、良い品はかなりの高値がつくのである。

関連キーワード

関連記事

トピックス

二階俊博・元幹事長の三男・伸康氏が不倫していることがわかった(時事通信フォト)
【スクープ】二階俊博・元自民党幹事長の三男・伸康氏が年下30代女性と不倫旅行 直撃に「お付き合いさせていただいている」と認める
NEWSポストセブン
雅子さまにとっての新たな1年が始まった(2024年12月、東京・千代田区。写真/宮内庁提供)
《雅子さま、誕生日文書の遅延が常態化》“丁寧すぎる”姿勢が裏目に 混乱を放置している周囲の責任も
女性セブン
M-1王者であり、今春に2度目の上方漫才大賞を受賞したお笑いコンビ・笑い飯(撮影/山口京和)
【「笑い飯」インタビュー】2度目の上方漫才大賞は「一応、ねらってはいた」 西田幸治は50歳になり「歯が3本なくなりました」
NEWSポストセブン
司忍組長も姿を見せた事始め式に密着した
《山口組「事始め」に異変》緊迫の恒例行事で「高山若頭の姿見えない…!」館内からは女性の声が聞こえ…納会では恒例のカラオケ大会も
NEWSポストセブン
M-1での復帰は見送りとなった松本(時事通信フォト)
《松本人志が出演見送りのM-1》今年の審査員は“中堅芸人”大量増へ 初選出された「注目の2人」
NEWSポストセブン
浩子被告の顔写真すら報じられていない
田村瑠奈被告(30)が抱えていた“身体改造”願望「スネークタンにしたい」「タトゥーを入れたい」母親の困惑【ススキノ首切断事件】
NEWSポストセブン
「好きな女性アナウンサーランキング2024」でTBS初の1位に輝いた田村真子アナ(田村真子のInstagramより)
《好きな女性アナにランクイン》田村真子、江藤愛の2トップに若手も続々成長!なぜTBS女性アナは令和に躍進したのか
NEWSポストセブン
筑波大学・生命環境学群の生物学類に推薦入試で合格したことがわかった悠仁さま(時事通信フォト)
《筑波大キャンパスに早くも異変》悠仁さま推薦合格、学生宿舎の「大規模なリニューアル計画」が進行中
NEWSポストセブン
『世界の果てまでイッテQ!』に「ヴィンテージ武井」として出演していた芸人の武井俊祐さん
《消えた『イッテQ』芸人が告白》「数年間は番組を見られなかった」手越復帰に涙した理由、引退覚悟のオーディションで掴んだ“準レギュラー”
NEWSポストセブン
10月1日、ススキノ事件の第4回公判が行われた
「激しいプレイを想像するかもしれませんが…」田村瑠奈被告(30)の母親が語る“父娘でのSMプレイ”の全貌【ススキノ首切断事件】
NEWSポストセブン
12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン
六代目山口組の司忍組長。今年刊行された「山口組新報」では82歳の誕生日を祝う記事が掲載されていた
《山口組の「事始め式」》定番のカラオケで歌う曲は…平成最大の“ラブソング”を熱唱、昭和歌謡ばかりじゃないヤクザの「気になるセットリスト」
NEWSポストセブン