家電選びでは、「時短」に加え「コスパ」や「使いやすさ」など、様々な要素が重要となる。それらの様を軸に、家電ライフスタイルプロデューサー・神原サリーさん、家電プロレビュアー・石井和美さん、家電芸人・市川義一さんの3人に、いま買うべき“最強”のエアコンについて語り合う。
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──エアコンでは例年、秋に発売される上位モデルが年々進化しており、最近はAI制御で部屋の形や人の居場所などを自動認識し、床・壁・天井に沿った気流で、なるべく人に直接当てない冷暖房を行うのがトレンドのようですね。室内空気の質にこだわる清潔機能を搭載した機種も増えているようですが……。
神原:長引くコロナ禍にあって、人のいる空間の換気は非常に重要です。そこで換気しながら冷暖房できるエアコンのスタンダードモデル、ダイキン『VXシリーズ』が今回の私の推しとなります。
結露水を利用して熱交換器を洗浄する機能や、タフネス冷暖房、9段階の除湿などの快適性能もありますね。
市川:ぼくも同じ理由で同じシリーズをおすすめします。もともと「うるさらX」(Rシリーズ)にのみ搭載されていた換気機能が、換気機能に特化したVXシリーズに追加されたので値段も狙い目なんです。ただ、エアコンは長く使うので、最上位機「うるさらX」を選んでも、ぼくはいいと思います。
掃除のしやすさは清掃と省エネにもつながる
──最近は自動掃除機能付きのエアコンも増えましたが、石井さんは、「掃除機能より掃除しやすい構造」に着目されていますね。
石井:私が選んだ三菱電機『霧ヶ峰』Zシリーズは、ルーバーも簡単に外せて分解掃除がしやすいんです。きれいにしやすい構造だとフィルター掃除もしやすく、清潔さと省エネにもつながります。
神原:自動掃除機能付きのエアコンでも専門業者による清掃は不可欠。そう考えると、エアコンは、換気時や掃除の際に、どれだけ室内の空気を清潔に保てるかで、選ぶ時代を迎えていると思います。