「昔のジーンズをまたはきたい」「あと3kgやせたら」「今日からおやつはがまん」──本格的な夏を前にしたこの季節になると、毎年決意するこんなダイエット目標。実はアメリカのエリートたちは一切やっていなかった。
太っている人は出世できないといわれ、エリートほど健康意識の高いアメリカ。そのなかでもトップのビジネスパーソンが集まるGoogle社員の間で大ブームになっているフィットネスがある。アメリカ・シリコンバレーを拠点に活動する日本人フィットネストレーナーのSayaさんが考案した『glo』だ。
「超多忙なGoogle社員のために考案した、有酸素運動と筋トレを組み合わせた特別なエクササイズです。簡単にできるヨガやピラティスよりも達成感があり、じんわりと汗をかくけれどシャワーを浴びたり着替えたりせずに会議に戻れるくらいの“ちょうどいいあんばい”の運動です。
Google社では体を動かすことが生産性と集中力を高めるとされており、フィットネスルームも会議室のように“あって当たり前”。隙間時間、たとえ10分でも体を動かして仕事に戻っていく人が多いんです」(Sayaさん・以下同)
短時間で効率よく体を鍛えるために、1つのエクササイズの所要時間は約3分。
「脂肪が最も効率よく燃える最大心拍数の4〜6割の強度で大きく筋肉を動かす『ファットバーン』と小さい動きでインナーマッスルを刺激する『パルシング』を組み合わせ、そこにストレッチを足すことで、基礎代謝を上げながら筋肉がつき、体幹も整う一石三鳥のフィットネスが完成しました。
実践者からは、体形の変化はもちろん、ポジティブな気持ちを持つことができたり、疲れにくい体になり、生活の質が上がったなど、喜びの声が届いています。当初はGoogle社のみで専属インストラクターとして教えていたのですが、いまでは噂を聞いたApple社やテスラ社の人も取り入れています」
効率的なエクササイズに加え、食事制限や体重管理などが必要ない点も特徴だ。