令和の“三種の神器”であるドラム式洗濯機、ロボット掃除機、食洗機をはじめ、進化を続ける家電。買い替えるタイミング、買うなら量販店かネットかなど、家電を購入する際に気になるポイントを専門家に聞いた。
今年は新型コロナウイルスやウクライナ侵攻などの影響で、新製品発売時期が従来の時期とズレる可能性がある。
そのため、今年は在庫があるものを買うのがおすすめだが、従来は家電はジャンル別に発売時期がおおよそ決まっており、その時期前後に型落ち品が安くなる可能性があるため、買い替えるには絶好のタイミングになっていた。価格.comのご意見番・鎌田剛さんはこう話す。
「また、以前は半期に一度の決算セールで在庫処分が行われていましたが、在庫管理が進んだ現在では、セールでもさほど安くないのが実情。ただ、正月を過ぎた1月下旬?2月頃は底値になるほか、量販店のアウトレットをこまめにのぞくのも有効です」
既存の商品の発売時期は、価格.comなどの家電購入を支援する専門サイトに記載されていることがあるので、商品の発売年月から予想を立て、メーカーのホームページをチェックするのも手だ。
こんな時代だからこそアンテナを敏感に情報収集するのが賢く買うコツだ。
大型生活家電を買う際、ネットと量販店どっちが安心なのだろうか。家電芸人・市川義一さんはこう語る。
「ぼくは、小型家電などはネットで買い、設置の必要な大型家電は量販店で買うようにしています。たとえば、ドラム式洗濯乾燥機をネットで購入した場合、サイズを確かめたつもりでも、洗濯機置き場に収まらなかったり、マンションの通路や廊下などを通れず、返品せざるを得なくなるケースが少なくないからです」(市川さん)
ビックカメラ広報・高田雅人さんは、「弊社では、そんな事態に備えて洗濯機や冷蔵庫などを購入の際、搬入経路の無料見積もりも行っています」と話す。
ネットでも購入時に設置を依頼できるが、事前の経路無料見積もりがある点で、大型生活家電は量販店で買う方が、安心度が高いといえそうだ。