思わぬ形で注目を集めてしまった──。フジテレビの4月改編の目玉である『呼び出し先生タナカ』(日曜21時~)の“パクリ騒動”だ。この番組は国語、数学、理科、社会、英語などのテストをおこない、アンガールズの田中卓志が担任、シソンヌの長谷川忍が副担任として生徒の解答を講評していく。このスタイルが、同局の過去の人気企画である『めちゃ2イケてるッ!』の抜き打ちテストとそっくりで、出演者が入れ替わっただけだと指摘されている。
その『めちゃイケ』で先生役を務めていた岡村隆史は5月12日の『ナインティナインのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で「別にアンガールズの田中くんは何も悪くないよ」と前置きした上で、「俺とか濱口(優)とかの顔は全く浮かばへんかったのかなと思ってさ」と話していた。
5月27日には、『人志松本の酒のツマミになる話』(フジテレビ系)で、松本人志がシソンヌの長谷川に「世間で有名ですよ、あの番組……パクリ番組だって」 と突っ込んだ。この発言が6月3日配信の『デイリー新潮』に取り上げられると、松本は自身のツイッターで、〈アホか。 長谷川をシャレでイジっただけじゃ!〉とつぶやいた。フジテレビ関係者も同意する。
「『酒のツマミになる話』を見ていて爆笑しました。番組を見ていれば、一発でギャグだと理解できます。一方で、松本さんの冗談は『呼び出し先生タナカ』の制作陣を気遣った面もあると思います。触れてはいけないタブーにされるより、イジってもらったほうが気楽になりますから。言外に“なんでも笑いに変えろ”というメッセージを感じました。
『人志松本の酒のツマミになる話』と『呼び出し先生タナカ』の総合演出は同じなんですよ。彼は『IPPONグランプリ』など松本さんの特番担当でもあるし、松本さんの優しさや励ましも含まれていたと思います」