今年4月、女優の新山千春(41才)と一般男性との真剣交際が報道され、その出会いがマッチングアプリだったことが話題となった。中高年女性にも一般的になったマッチングアプリだが、思わぬ落とし穴も潜んでいる。旅行作家で女優の歩りえこさんは2人の子供がいるシングルマザー。『マリッシュ』や『ティンダー』など多数のマッチングアプリに登録し、婚活を始めたが──。歩さんが、実際に遭遇した事件とともに、そこから得た教訓を明かす。
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離婚して5年経った頃、再婚を意識するようになり、マッチングアプリを始めました。登録したのは会員数が多い『マリッシュ』や『ティンダー』など。
私は筋肉質なイケメンが好きなので、ルックスを重視して選んでいたところ、すぐに10人ほどとメッセージのやり取りが始まりました。
ところが、私が再婚を考えていること、幼い子供が2人いること、実年齢などを伝えると、ほとんどの日本人男性からの返信がなくなりました。結局、残ったのは、日本人女性が好きだという、5人のアジア系外国人。英語、中国語を駆使してメッセージのやり取りを続けるうちに、そのうちの1人と会話が弾みました。
でもそのうち、「投資に興味はありませんか?」と……。興味がないと伝えると、これまで通り、日常のやり取りに戻りました。ホッとしていると、
「愛している。きみと家族になって子供をつくりたい」
などのメッセージが来て、もうドキドキです。それは、当時の私が最も欲しい言葉でしたから。さぁ、ワンステップ進むかしら、というところで、冷や水を浴びせられました。また投資の話が始まったんです。こちらの心の弱いところを突いてから、投資の話に持っていくのがよくある手口のようですね。日本人女性はストレートな愛の言葉を言われ慣れてない人が多いので、イケメンから愛の言葉をささやかれると、ホロッときて投資話に乗ってしまうのかもしれません。私の場合、
「これ以上投資の話をするなら、もうやめましょう」
とメッセージを送ったら、「バーカ」という返信が来て、退会してしまいました。
結局10人の男性とやり取りし、そこからわかったのは、「アプリで高い理想を求めないこと」。この経験を糧に、婚活を続けていきます!
※女性セブン2022年6月16日号