スポーツ

元横綱・稀勢の里“巨大な二所ノ関部屋”オープンに「光熱費は大丈夫?」の声

二所ノ関部屋

部屋開きを行った二所ノ関親方(時事通信フォト)

 6月5日、元横綱・稀勢の里の二所ノ関親方が、出身地である茨城で部屋開きを行なった。1800坪という広大な敷地に新設された部屋は、角界の常識を覆すつくりで話題となっているが、それだけにこれまでにない困難に直面しないかと心配する声も聞こえてくる。

 新しい二所ノ関部屋がまず斬新なのは、稽古土俵が「2面」あるところだろう。相撲担当記者はこう言う。

「稽古土俵は1面にして全員が一緒に集中し、土俵の外にいる力士たちは四股やテツポーで体を鍛えるというやり方がこれまでの角界の常識だったが、二所ノ関親方はそうした前例にとらわれない部屋にしようとしている。相撲部屋では風呂に入るのも食事をするのも番付上位からというのがしきたりだが、今回の部屋では風呂場に大きな浴槽が2つあり、力士でも10人くらいは一度に入れる。そんな部屋はこれまで聞いたことがありません。

 大部屋の他に個室が5つあり、当面は各個室に2~3人の力士が生活するそうです。普通の相撲部屋では幕下以下の力士は大部屋で雑魚寝するのが一般的だが、大人数で過ごすのが苦手な弟子のための対策だといい、伝統を重んじる相撲界にあっては非常に革新的な試みです」

 出稽古の相手が見つかりやすいように、相撲部屋が集まる両国周辺の立地が理想といわれるなか、広大な敷地を確保するために国技館まで1時間以上かかる場所を選んだのも異例である。常識にとらわれない新・二所ノ関部屋について、ベテラン相撲ジャーナリストは「1~2年後にどうなっているかが注目です」と評する。

関連キーワード

関連記事

トピックス

コムズ被告主催のパーティーにはジャスティン・ビーバーも参加していた(Getty Images)
《米セレブの性パーティー“フリーク・オフ”に新展開》“シャスティン・ビーバー被害者説”を関係者が否定、〈まるで40代〉に激変も口を閉ざしていたワケ【ディディ事件】
NEWSポストセブン
漫才賞レース『THE SECOND』で躍動(c)フジテレビ
「お、お、おさむちゃんでーす!」漫才ブームから40年超で再爆発「ザ・ぼんち」の凄さ ノンスタ石田「名前を言っただけで笑いを取れる芸人なんて他にどれだけいます?」
週刊ポスト
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
「よだれを垂らして普通の状態ではなかった」レーサム創業者“薬物漬け性パーティー”が露呈した「緊迫の瞬間」〈田中剛容疑者、奥本美穂容疑者、小西木菜容疑者が逮捕〉
NEWSポストセブン
1泊2日の日程で石川県七尾市と志賀町をご訪問(2025年5月19日、撮影/JMPA)
《1泊2日で石川県へ》愛子さま、被災地ご訪問はパンツルック 「ホワイト」と「ブラック」の使い分けで見せた2つの大人コーデ
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で「虫が大量発生」という新たなトラブルが勃発(写真/読者提供)
《万博で「虫」大量発生…正体は》「キャー!」関西万博に響いた若い女性の悲鳴、専門家が解説する「一度羽化したユスリカの早期駆除は現実的でない」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
《美女をあてがうスカウトの“恐ろしい手練手管”》有名国立大学に通う小西木菜容疑者(21)が“薬物漬けパーティー”に堕ちるまで〈レーサム創業者・田中剛容疑者、奥本美穂容疑者と逮捕〉
NEWSポストセブン
江夏豊氏が認める歴代阪神の名投手は誰か
江夏豊氏が選出する「歴代阪神の名投手10人」 レジェンドから個性派まで…甲子園のヤジに潰されなかった“なにくそという気概”を持った男たち
週刊ポスト
キャンパスライフを楽しむ悠仁さま(時事通信フォト)
悠仁さま、筑波大学で“バドミントンサークルに加入”情報、100人以上所属の大規模なサークルか 「皇室といえばテニス」のイメージが強いなか「異なる競技を自ら選ばれたそうです」と宮内庁担当記者
週刊ポスト
前田健太と早穂夫人(共同通信社)
《私は帰国することになりました》前田健太投手が米国残留を決断…別居中の元女子アナ妻がインスタで明かしていた「夫婦関係」
NEWSポストセブン
子役としても活躍する長男・崇徳くんとの2ショット(事務所提供)
《山田まりやが明かした別居の真相》「紙切れの契約に縛られず、もっと自由でいられるようになるべき」40代で決断した“円満別居”、始めた「シングルマザー支援事業」
NEWSポストセブン
新体操「フェアリージャパン」に何があったのか(時事通信フォト)
《代表選手によるボイコット騒動の真相》新体操「フェアリージャパン」強化本部長がパワハラ指導で厳重注意 男性トレーナーによるセクハラ疑惑も
週刊ポスト
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【国立大に通う“リケジョ”も逮捕】「薬物入りクリームを塗られ…」小西木菜容疑者(21)が告訴した“驚愕の性パーティー” 〈レーサム創業者・田中剛容疑者、奥本美穂容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン