個人間でのものやお金の貸し借りは、思わぬトラブルにつながることもある。せっかくの好意を無下にするような仕打ちを受けて、人間関係が修復不可能になってしまうことも……。そんな“貸し借り”に関するトラブル体験談を紹介する。
●昔から霊感がある私は、一通りの占いならできます。といってもプロとして働く気はなく、ママ友の無料相談程度。ところが最近、近所の占い好きのYさん(60代)が「孫の名前を決めてほしい」とか「夫と別れた方がいいか」と立て続けに相談してくる。
しかも「お見合いクラブで素敵な男性と出会ったの。その人となら幸せになれる?」と重い内容も多くて困りもの。「プロの占い師さんにお願いした方がいいですよ」とやんわり断るも、「あと1回だけ」としつこいしつこい。
それに、占いでカフェを利用するのですが、そのお代はきっちり割り勘。お礼はビタ一文も払わない。いくら趣味といったって、買い物やら子供の塾の送り迎え、家事の合間を縫って時間を工面しているのに。もう占いは封印!(北海道・48才)
●数年前、隣の部署の先輩が新商品のモニターを探していたので、話し上手なA子を紹介しました。
翌日、先輩はなぜか私をガン無視。何があったのかA子に聞くと、遅刻してやがった。彼女が会議室に顔を出すと先輩は「もう来ないかと思っていました」とキツイ先制パンチ。質問に答えても「つまらない」と否定され、「ありがち」と頭をかかれ、「もういいです」とため息をつかれ、すっかりしょげていました。私は面目丸潰れ。
もっとも、彼女によると会社からのお礼は1000円の金券。それはそれで寂しいような……。(東京都・33才)
●同僚A美に「息子の大学の入学金、20万円足りないの」と言われたときは、気持ちよく貸してあげました。4年後、今度は私に入り用があり、真っ先に浮かんだのが彼女の顔。最近、夫の事業が好調で金回りがいいと言っていたし、なんてったって私に恩がある。そこで「30万円を2か月間、貸してほしい」と申し込むと「そんな要求をされるとは思わなかった」と不満げ。「昔、貸したよね?」と不機嫌な声を出すと、少し沈黙して「返済したでしょ」と言うから、「半月遅れたけどね」とピシャリ。すると「夫に相談するから待って」といったん保留。
だけど彼女が話したのは夫だけじゃなかった。私の借金の申し込みを誰かれ構わず触れ回りやがった。挙げ句、「友情を壊すからやめておけって夫が言うのよ」と拒否。頭にきて電話をガチャ切りしてやったわよ。(千葉県・50才)
●高校時代、過激なBL漫画を同人誌に描いて、漫画好きの友達に披露。Hちゃんも仲間のひとりでした。卒業直前、彼女に「この作品をコピーさせて」と言われ、お気に入りの作品を貸し出しました。
その後、私は地元から東京の美大に進学。手渡しでの受け取りが難しくなったので、東京のアパートに送ってほしいと住所を渡したのですが、音沙汰なし。電話しても留守、手紙の返事もない。
高校時代の思い出の作品だし、勢いで描いたかなりエロい作品なので誰にも見られたくない。いまでも返してほしいとSNSで探すも、手がかりはなし。でも、あきらめないよ!(東京都・50才)